小日向文世、秀吉は「役者冥利に尽きる役」 脚本・三谷もイメージ通りと称賛
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そんな緩急の効いた役を小日向が演じると、より喜怒哀楽の感情は増長される。「ドラマや映画の仕事を始めた当初は優しい役が多かったんですよね。そのイメージがあるから、怒るシーンはより怖くみえるのかな……」と自身を分析した小日向。「よく目が笑っているようで目の奥が笑っていないって言われるんですけれど、そんな風に狙っているつもりはないんですが…」と苦笑いを浮かべる。
作品に強いインパクトを与えている“小日向・秀吉”だが「(石田三成役の)山本耕史くんの色気や、堺(雅人)くんの知的さ、(真田昌幸役の)草刈さんの格好よさ、(徳川家康役の)内野(聖陽)くんのマイペースな役のつくりかたなど、僕にはない魅力がありますよね」と、他の共演者からも多くの影響を受けていることを明かす。それでも「僕は自分の個性を面白がって演じられるかを役に見出しますね」とブレない。
大河をはじめ、連続ドラマや映画など、出演作が途切れることがない小日向。大変多忙な日々を送っていると思われるが「僕には趣味がないんですよ。休みができたら海外旅行へ行こうなどという発想もないんです」とおどける。「僕は役をもらって、演じてる時が多分一番楽しいので…」と役者が天職であることをほのめかした“小日向・秀吉”を、しっかり最後まで見届けたい。(取材・文:磯部正和)
NHK大河ドラマ『真田丸』は総合テレビにて毎週日曜20時、BSプレミアムにて18時放送。