堺雅人、『真田丸』1年2ヵ月の“長い旅”から帰宅「本当に楽しかった」
三谷からは「脚本にとらわれているので、もう10パーセントぐらい現場の空気でやってみたら」というアドバイスがあったという。しかし堺自身は「現場で違うかも……と感じつつも、三谷さんの一字一句脚本通りにやりたいという思いがあったので、こだわったんですよね」と述懐した。
大河ドラマの主役という重責をまっとうした堺だが「僕は座長というタイプじゃない。好きにやってなんとなくまとまっているのがいい。演技に関してはこんなに素晴らしいメンバーとの共演はめったにないので、本当に楽しかったですね。信繁はみなさんの技を受け続ける人、ずっと飽きずに過ごせました」と演技派たちとの芝居を堪能したようだ。
草刈は本作で昌幸を演じたが、1985年放送の『真田太平記』では信繁役で出演していた。いつか昌幸役を……と問いかけてみると「草刈さんは超えられないですよ」と堺らしい人懐っこい笑顔をみせるが「と言いつつ、やってみたい気持ちはありますね」と色気をみせる。また、他の役柄については「僕は最初は(大泉洋演じた)信之の方があっているのかもと思っていたんです。兄役が得意な僕と、弟役が得意な大泉さんが逆の立場を演じるんですからね」とキャスティングの妙を賞賛すると「秀吉や家康もやってみたいですね。でも佐助は(体力的に)無理かな(笑)」と語っていた。(取材・文:磯部正和)
『真田丸』最終回はNHK BSプレミアムにて12月18日(日)18時、総合テレビにて20時放送。