『パイレーツ』新ヒロイン、カヤ・スコデラーリオが語るジョニー・デップの凄み
またカリーナは、ジャック・スパロウと対象的な性格だっただけに、本編ではぶつかり合うシーンもしばしば。「あれは最高でしたね! ジャックに対して、矛盾点を突いたり、口論を吹っかけたり、挑戦状を叩き付けたり、そういうことができる役だったので、演じていて楽しかった」と振り返る。ただ、最初にジョニーと同じ舞台に立った瞬間は、予想もしなかったショックを受けたという。
「ジョニーとは撮影前にも会っていたし、現場でジャック・スパロウを見ても、“私も女優の端くれ、普通に接することができる”と思っていたんですが、フルにあの衣装を着たジョニーが目の前に立っていたときは、怖いくらいのオーラを感じ、ショックだった」と苦笑い。さらに一日中、ずっとジャック・スパロウに成り切っていたジョニーの姿勢にも感嘆したというカヤは、「全身全霊を込めて、楽しみながら役に成り切ることの大切さを学んだ」と脱帽した。
知的で穏やか、どんな質問にも理路整然と答えるクールビューティー、カヤ・スコデラーリオ。そんな彼女が唯一ひるんだのがアクションの話。「残念ながら運動神経はない方かな。私がアクションスターに映っていたとしたら、それはスタントダブルのおかげね」と恥ずかしそうに笑った。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は7月1日より全国公開。