矢本悠馬、年齢関係なく「どんどん絡む」 “俳優”としての野望と貪欲さ
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ムードメーカーの矢本だが、現在放送中の『おんな城主 直虎』では、珍しく大先輩に囲まれた現場を経験している。「これまであまり人の演技を観ることがなかったのですが、一緒に芝居をしている周りのキャストの方々がベテランの方ばかりなので、しっかり観察したり、食事に行ったときにはいろいろ話を聞いたりしています」と貪欲に取り組んでいるという。
それでも「スタンスはこれまでと一緒なので、先輩に対してもどんどん絡んでいって面白がってもらっています。そこの距離感は変わらないです」とポリシーを貫くと「長丁場なのでいろいろと挑戦しています。あまり作品ごとに芝居のテーマは持たないようにしていますが、(柴咲)コウさん、田中美央さん、ムロツヨシさん、高橋一生さん、市原隼人さん、小林薫さんなどすごい方々と一緒にお芝居しているのだから、本番では食らいついて、なんとか爪痕を残そうと頑張っています」と心情を吐露した。
矢本といえば、現在27歳であるにも関わらずフレッシュなルックスをいかし、学生の役を演じることが多い。どの作品でも違和感なく見えるが「精神年齢的に学生をやるのはエネルギーを使うんです。なんとなく大人がやる学生の芝居に見えてしまうことがあって……。制服とかは、まず鏡の前に立って、制服を着ている自分にコスプレ感がなくなるまで馴染ませるんです。自分をしっかり騙さないと違和感がすごいんです」と苦悩を語る。
そんな矢本の次の一手は「作品ごとに違う顔を見せる役者になりたい。サイコパスだったり、静かな役だったり……。あとは大人の役をやりたい、大人になりたい!」と茶目っ気たっぷりに答えてくれた。(取材・文・写真:磯部正和)
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