芳根京子、「どんどん成長できてる」充実の女優業
その後、女優としての道を歩んだ芳根は、様々な作品を経てNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』に出演。その経験は大きな財産になったようで「戦時中に赤ちゃんを抱えながら会社を興していく女性の一生を演じることができて、やっぱりすごく強くなりました」と語る。ただ、彼女を強くしたのは『べっぴんさん』だけではない。「本当に自分の心を強くしてくれる作品が多くて」と頬を緩ませる芳根は、「1つずつ、役を通してもそうだし、現場を通してもそうだし、どんどん成長できているのかなって、強くなれているのかなって、すごく思うんです」と、『べっぴんさん』以降のキャリアにも充実感を得ているようだ。
現在放送中の月9ドラマ『海月姫』ではコメディに挑戦中。水を吹き出す演技に納得いかず、自らリテイクを申し入れたことを笑いながら明かす芳根は「朝ドラの時は、走り切るということが目標でしたが、『海月姫』の現場では走り切るのはもちろん、その上に何ができるだろうと。自分は主役という立場でやらせてもらっている中で、『何ができるかな?』と常に考えていますね」と明かす。
かつて引っ込み思案だった少女は、日本中にその名を知られる国民的女優となり、さらに上を目指そうとしている。端麗な容姿と確かな演技力に加えて高いプロ意識を併せ持つ彼女は、今後どんな役者人生を歩んでいくのか? 芳根京子の“これから”が楽しみだ。(取材・文・写真:岸豊)
映画『ボス・ベイビー』は3月21日より公開。