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押切蓮介、実写版『ミスミソウ』に完敗宣言 「原作を超えちゃった」

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押切蓮介、『ミスミソウ』インタビュー
押切蓮介、『ミスミソウ』インタビュー クランクイン!

 『ハイスコアガール』などで知られる人気漫画家・押切蓮介の代表作『ミスミソウ 完全版』の実写映画化が実現。おぞましい残虐描写を含むことから「映像化不可能」とも言われてきたが、完成した映画を観た押切は「ここまで忠実にやってくれるとは思わなかった」と驚愕。「原作を超えちゃった!」と完敗宣言まで飛び出した。原作者から見た、実写版『ミスミソウ』のすごさとは?

【写真】『ミスミソウ』完成披露上映会&押切蓮介描き下ろしイラストギャラリー

 東京から田舎に転校してきた少女・春花を主人公に、壮絶なイジメへの復讐劇を通して、崩壊していく思春期の心を描き出した本作。押切作品として初めての実写化が叶ったが、これまでも本作の実写化への打診が何度かあったそうで「断ったこともある」のだとか。今回、快諾したのは内藤瑛亮監督の存在が大きかったという。

 「『先生を流産させる会』など、内藤監督の作品は以前から観ていました。監督の世界観と『ミスミソウ』はすごくマッチするんじゃないかなと思って、勝手に絶大な信頼を感じたんです。“好きなようにしてください”、なんなら“あげます”くらいの気持ちでお任せしました。“内藤監督なら大丈夫。問題ない!”と」と安心しきって任せたといい、「こうしてほしいという要望も特には出していないです。その方が伸び伸びと撮れそうじゃないですか」と微笑む。

 舞台となるのは、雪に覆われた過疎の町。撮影も雪深い山の中で敢行されたが、現場を訪れた押切は「すごいものができる」と実感したという。「撮影現場に向かっていると、聞いたことのない鳥の声が聞こえてきたんです。“ギャアー!ギャアー!”って。なんの鳥なのかと思ったら、キャストさんの悲鳴だったんですよ。ゾクッとしたし、のっぴきならないものができると思いました。凍えるような寒さで、僕は着いた5分後にはお腹を壊してしまって。それだというのにキャストさんたちは、雪の上を転げ回っている。なんで僕は暖かい時期を舞台にしなかったんだと申し訳なくなって(笑)。ものすごい努力をして、魂を削って作ってくださっていました」。

 春花を演じた山田杏奈については「目力がすごい。撮影現場でお会いした時は、かわいらしくて可憐だなぁと思ったんです。豹変するシーンを見た時には、鳥肌がたちました」と絶賛。彼女が復讐をする過程は、イジメっ子たちの指や鼻の穴、アキレス腱をスッパリと切り裂くなど、血だらけ&凄惨そのもの。「全部やってましたね!ここまでやってくれるとは思わなかったので、感慨深かったです」と残虐描写に向き合った製作陣の覚悟に舌を巻く。

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