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鈴木亮平「島での時間は、殿を超え“西郷隆盛”になっていく時間」

エンタメ

鈴木亮平主演の大河ドラマ『西郷どん』は舞台を奄美へ移す
鈴木亮平主演の大河ドラマ『西郷どん』は舞台を奄美へ移す(C)NHK

 大河ドラマ『西郷どん』は、5月13日放送分より舞台を江戸から南国・奄美へと移す。吉之助(鈴木亮平)は師というべき存在の島津斉彬(渡辺謙)の急死をきっかけに失脚、幕府を追われ、島送りとなってしまう。そんな吉之助の成長や撮影エピソードについて鈴木が語った。

【写真】島での生活がスタートする吉之助

 島に送られた時の吉之助の心情について鈴木は「絶望と自己嫌悪ですね。自分一人だけが生き残ってしまった。殿もいない、何も成し遂げられなかった…。気持ちは“死”に向かっていました」という。そんな状態の吉之助を演じるにあたり「何も感情がない状態で、島に来ても自然の美しさや人の優しさに気づくこともない。自分の中から生まれてくるものが、今までの吉之助さんと全然違っているので驚きながら演じました」と明かす。

 そんな吉之助を救う存在となるのが、二階堂ふみが演じる、奄美で吉之助と出会い結婚することになる愛加那(結婚前はとぅま)。彼女との出会いの中で、これまで“民のために”と思ってやってきたことが、実は島の人々からの搾取によって成り立っていたということに気づかされ、吉之助の考えが変わっていく。「吉之助さんは自分のためには再生できないんですよ。人のために『この状況をなんとかしたい』と思った時に再生していく」と鈴木はいう。

 誰にも媚びないキャラクターの愛加那は吉之助に対しても遠慮がない。「それまで、お母さんからでさえ敬語を使われていた、男尊女卑の時代で、タメ口で来られる。吉之助さんの中では『おっ!』という感じですよね。キュンキュンポイントでした」と笑う。

 そんな愛加那を演じる二階堂の演技については「すごいです。感受性の塊。ただそれだけでなく、自分のお芝居を客観的に見ながらいろんなアイデアも出される」と絶賛し、「年下ですけど引っ張っていただいていた感覚です」と大きな刺激を受けた。そこには「二階堂さんの感性に染まることが、吉之助さんが島に染まっていく過程と合うんじゃないかなと」という思いがある。

 奄美大島から一度は薩摩に復帰するもやがて沖永良部へ再度島流し。島での生活を通して、吉之助の考え方が変わっていく。「広い視点をもって生きていくきっかけになりました。目の前のことだけではなく、それがどう間接的に影響を与えているかということを注意深く見るようになって。それまでは殿についていくだけだったのが、自分で考え、世界を見る視点になっていったんじゃないかと思います。当時の奄美は異文化で、外国のような感じ。そこでいったん自分たちのいる世界から離れて国を冷静に見たときに、多分当時の幕末に志士たちが持てなかった視点を持てたと思うんです」という。

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