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綾野剛×北川景子 メインストリームを走る二人に息づくパンク精神

映画

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 「同時に、自分の中に適度な反抗心は常に持ち続けています。『全部壊してやりたい!』という精神は、私も持っているし、みんなあると思う。普段、それを押し殺して暮らしていて、押し殺していることさえ忘れて、『こういう発言を求められている』という“正解”を出し続ける仕事なんですけど、ホントはそんなこと思ってない! という気持ちもどこかにあって、そういう根っこにある反抗心をこの映画で出せたと思います」。

 綾野はそんな北川の発言を聞いて、「より好きになりました。北川景子って人間自体がパンクなんだなって」と微笑む。「『定義がないことこそパンク』という言い方をして、決め事を作らないとか、本能のままに生きようとすることもパンクだと思いますが、地球上に人間がいること自体、地球にとってマイナスでしかなく、エコと言うなら、人間が滅びることが一番のエコ。そんな異物混入突然変異の人間を生きてること自体がパンクなんですよね。いつか必ず死ぬことがわかってて、それでも生きるってパンクだなと思います。人間であることがもはやパンク」。

 これまでCMでの共演はあったが、きちんとお芝居をするのはこれが初めて。綾野は北川の現場での存在感について「映画や連続ドラマで主役を背負うリスクって生半可なものじゃない。歓声も罵声も浴びながら戦ってきて、現在に至る人って、立ってるだけで説得力がある」と絶賛する。

 北川は、綾野が“座長”として共演者に積極的に話しかけ、エキストラを気遣い、鼓舞し、さらには天気予報を常にチェックし撮影スケジュールまで気に掛けるなど、その超人的な振る舞いに驚き、魅了された。「今度、別の作品で自分が主演するときに、(綾野が)来てくれたらいいのにって思いました(笑)」。「参考にしたい」ではなく、本人に「来てほしい」。年下の女優にこう言わせてしまうところからも、綾野が現場でいかに相手に気を遣わせずいるかがよくわかる。

「“相性がいい”と言ってしまえばそれまでなんだけど」――。二人はそう口をそろえつつ、パンクだけど優しさと愛に満ちた撮影を振り返っていた。(取材・文・写真/黒豆直樹)

 映画『パンク侍、斬られて候』は、6月30日より全国公開。

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