広瀬すず、“声フェチ”にも絶賛される女優力「もっとお芝居が楽しく」
■オファーの絶えない今、作品選びの鍵は「嫉妬するかしないか」
「舞台の全65回公演もまったくつらくなかった。すごく楽しかった」と大きな笑顔を見せる。『なつぞら』でヒロインとして駆け抜けた経験も「いろいろな人に“大変だったでしょう?”と聞かれるんですが、私としてはしんどかったという感じはなくて。楽しいと思っているうちに終わってしまった!」と語るなど、とことんパワフルだが、「体力だけは自信があるんです。小学生の頃からやっていたバスケで鍛えた、根性と体力のおかげかな」と笑う。
シリアスからコミカルな役柄まで幅広い演技を披露し、確実に実力派女優として成長を遂げている広瀬。チャレンジし続ける原動力は、「嫉妬心」。たくさんのオファーが舞い込む中でも、「もし自分ではなくて、他の人がやったとしたら、嫉妬しちゃうと思うような役」に強烈に惹(ひ)かれてしまうという。「すごく大変そうな役でも、それは気になりません。周囲にそう言われたら、むしろやりたくなってしまうかも(笑)。これまでも、思い出すだけでもうれしくなるような作品に出させていただいたので、そう思えるような作品にもっともっと出会いたいなと思っています」。力強く限界を突破していく広瀬すずが、これからどのようなステージに進んでいくのか。大いに楽しみになった。(取材・文:成田おり枝 写真:松林満美)
映画『ラストレター』は全国公開中。