石原さとみ、女優業に抱く希望「励ますことのできる人になりたい」

石原さとみが病院薬剤師を演じるドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』の放送が、いよいよスタートする。新型コロナウイルス感染拡大の影響から、一時は撮影中断、放送延期となっていた同ドラマ。自粛期間中に、石原は「先が見えない状況の中で、誰もが不安だったと思います。希望を失ってしまうことは恐ろしいことだなと感じた」とさまざまな思いを巡らせることもあったという。そんな中で握り締めたのは、「励ますことのできる人になりたい」という確かな意志。石原が再開された撮影現場の様子とともに、女優業に抱く“希望”について語った。
【写真】かわいい! 石原さとみの撮り下ろし別カット(全10枚)
■共演者陣は「危機的状況を一緒に乗り越えている仲間」
病院内の薬剤部で、主に患者の薬の調剤・製剤を行う“病院薬剤師”たちの知られざる舞台裏を描く本作。緊急事態宣言が解除されたのち、6月8日から撮影が再開された。石原は「もし油断したら、作品に大きな迷惑をかけてしまう。撮影中はもちろん、プライベートの時間も気を張っています。これまで以上に責任感と自覚を持って行動するようになりました。自分でできるケアは徹底的にやりたい」と緊張感を持って、感染対策や体調管理に努めているという。
実際の病院を使ったロケは行わないなど、撮影は「“医療従事者の皆さんにご迷惑をおかけしないように”ということが、徹底されている」とのこと。「スタジオ内にナースステーションや処置室など、あらゆる病院のセットを組んでいただいて。美術さんや大道具さんなどたくさんの人たちのご協力で、お芝居に集中できる環境を整えてくださった。本当にありがたいです」と感謝を噛み締めつつ、共演者陣とは「すごく不思議なんですが、会っていない期間があったのに、前よりも仲良くなっている」と、ほほ笑む。
「撮影が中断される前に1ヵ月半ほど、すでに撮影をしていました。それから約2ヵ月、会っていなかったわけですが、なにか“知っているよね感”があるというか(笑)。撮影以外の時間はフェイスシールド越しではありますが、前よりもずっと距離が近づいた気がします。“危機的状況を一緒に乗り越えている仲間”という意識が強くなったのかもしれません。信頼感、安心感があって、ものすごく居心地がいい。お芝居をしていてもナチュラルな会話になるんです」。
■葵みどりの魅力は「正義感の強さ」
石原が演じるのは、キャリア8年目の薬剤師・葵みどり役。役柄に感じる大きな魅力は、「正義感の強さ」だと話す。「回を重ねるごとにより強く、彼女の正義感を感じています。人と接する態度や発言、回を追うごとに発見する気付きもすべて、患者さんや患者さんのご家族の立場になって考えている。そこは彼女の魅力ですね」。
また新人薬剤師の相原くるみを演じる西野七瀬について話が及ぶと、石原は「葵がくるみを“応援したい”と愛おしく思う瞬間があるんですが、私が七瀬ちゃんを“かわいい”と思う気持ちと、すごく重なるんです。“かわいい、愛おしい”という気持ちがどんどん大きくなっている。母性にも似た感情で、これは何なんだろう!」とにっこり。「七瀬ちゃんが輝けば輝くほど、この作品はもっと良くなると感じています」と並々ならぬ愛情を傾けていた。