『チェリまほ』赤楚衛二、「自分のことが好きじゃなかった」自粛期間で気持ちに変化
■30歳を見据え「僕自身のベースを豊かにしたい」
「上京して1年ちょっと、事務所に入れなかった時期があるんです」と明かした赤楚だが、「そのときに悔しさを味わえてよかった」と思い返す。
「東京に出てもうまくいかなくて、挫折しそうになったこともあります。でも、大学を辞めてまで出てきたのに両親に『すみません、やっぱり諦めます』なんてとても言えない…。だから上京3年間ぐらいは苦しい思いで戦っていました」。
当時は、「お芝居が好き」とは言えなかったという。「何をやっても本当に下手だったし、何が楽しくてやっているのかも分からなかった…。でも、分からないんだけど、追いかけ続けたいという気持ちだけは大きかったんです。その気持ちが『芝居が好きなんだ』ということにつながったのは、本当に最近です」。
さて、『チェリまほ』の安達は30歳だが、赤楚自身は26歳。どんな30歳になっていたいか聞いてみると次の答えが返ってきた。
「30歳になる頃にブラッド・ピットにとか、ライアン・ゴズリングになりたいとか言っても、なれないじゃないですか(笑)。なので、30歳を見据えて、物事の見方や捉え方を深く、広くして僕自身のベースを豊かにしたいです。それが演技の幅や深さにも絶対につながっていくと思うので」。
そして後半へと突入した『チェリまほ』を前に、視聴者にメッセージを送った。「安達と黒沢の関係だけでなく、柘植(浅香航大)と湊(ゆうたろう)の関係も怒とうの展開を迎えていきます。『おお!』というラストになりますが、とにかく心が温かく幸せな気持ちになっていただけると思います」。(取材・文:望月ふみ 写真:ヨシダヤスシ)
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