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快進撃の清原果耶 「視野を広く柔軟に」を課題にさらに前進

映画

清原果耶
清原果耶 クランクイン! 写真:松林満美

 2021年、最も注目度の高い女優と言っても過言ではない清原果耶。5月スタートのNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』でのヒロインをはじめ、出演映画も続々と公開。中でも『まともじゃないのは君も一緒』で演じたヒロイン・香住は、これまで見たことがないような弾けた清原が堪能できる。充実一途の印象を受ける清原だが「変わらなければ…」としっかり課題に向き合っている姿も垣間見える。

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■ここまで暴言を吐くような役をやったことがなかった


 映画『まともじゃないのは君も一緒』で清原が演じた香住は、見た目は良いが数学一筋でコミュニケーション能力がゼロの予備校教師・大野(成田凌)に、上から目線で恋愛上級者を気取る予備校生。

 台本を読んだ清原は香住について「結構毒っ気が強く自分勝手さが目立つ女の子」という印象を抱くとともに「ここまで毒舌で何でも言っちゃう役をやったことがなかったので、どうしたらいいのだろう…という不安がありました」と胸の内を明かす。同時に「しっかりやり切れたら、きっと楽しいのだろうな」という期待も大きかったという。

映画『まともじゃないのは君も一緒』より (C)2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会
 劇中、香住が多くのシーンで対峙(たいじ)することになった大野を演じる成田。どちらもかなり個性的な役だが、基本的には、清原、成田共に、互いが持ち寄ったキャラクター像を現場でぶつけ合いながら関係性を調整していった。その意味で、成田の吸収力は大きな助けになったようで「大声を出すシーンなどは、どこまでやって大丈夫なのか…とひやひやしていたのですが、すごくバランスを取っていただけました」と感謝を述べる。 

■ここまでやってもいいんだ

映画『まともじゃないのは君も一緒』より (C)2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会
 「やり切れたら楽しいのだろうな」という清原の言葉。実際、これまで経験したことないようなテンションでの芝居を「自分の中では最大限やり尽くしたつもりです」と言う一方で「見てくださる方が香住をどう受け取っていただけるのかが一番大事なので、まだ不安はあります」と苦笑い。

 それでも「作品の色合いや監督によって違うと思いますが、『ここまでやってもいいんだな』というラインが一つできた気がします。その意味で、すごく良い経験ができた撮影でした」と、本作は実りが多い現場だったようだ。

 また、人を好きになることにもしっかりと理由を求める香住という女性については「『そこまでする?』という部分はありましたが、ちゃんと相手のことを調べるところは好感が持てました。ちょっと斜め上を走っているような疾走感が彼女の魅力なのかなと思っていたので、その部分は大事にしました」と役作りのポイントをあげる。

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