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30歳を前にフリーになった前田敦子、映画の世界へより深く「自主映画や学生さんの映画にも」

映画

■映画の世界の一員になりたいと思って卒業したAKB48

 映画デビュー作となった『あしたの私のつくり方』(2007年公開)の市川準監督をはじめ、山下敦弘監督、廣木隆一監督、熊切和嘉監督、黒沢清監督、石井裕也監督、冨永昌敬監督ら映画好きにはたまらない監督たちのもと、経験を重ねてきた前田。

 本作の松居監督も話題作を次々に世に送り出し、『バイプレイヤーズ ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(公開中)では、名優たちが次々登場する作品で指揮をとるなど、いま最も注目度の高い監督の一人だ。


 「松居監督とは、以前友達と下北沢を歩いているとき、偶然すれ違いました。その友達が松居監督と面識があって、そのときに監督が演出する舞台に私も一緒に誘っていただいたんです。その作品がメチャクチャ面白くて、いつかご一緒できたらいいなと思っていたので、監督の作品に参加できて本当にうれしかったんです」。

 一流の映像作家からのオファーが絶えない前田。「映画の世界の一員になりたいという思いでAKB48を卒業したので、皆さんが温かく迎えてくれたことが、本当にうれしかった。少しずつですが、いろいろな方にご縁をいただき、こうして映画の世界でお仕事ができています。ありがたいことです」と感謝の言葉が止まらない。

■一人でやるなんて1年前にはまったく想像していなかった

 そんな前田は、2020年12月末日で、これまで所属していた事務所を辞め、フリーランスとして新しいスタートを切った。そこには、枠にとらわれず、より深く映画の世界に没入したいという思いもあった。

 「これまでは作品に呼んでいただくという形が基本でしたが、もっと手前での出会いも大切にできたらなと思っています。面白いと思ったらどんな形でも参加したい。それが自主映画や学生さんの企画でも、すてきだなと思ったところにはどんどん飛び込んで、活動の幅を広げたいです」。

 こうした思いには「自分を枠に入れたくない」という前田の考え方が影響している。出会う人が多くなればなるほど、予期せぬ出来事にも遭遇する。そこを楽しみ、柔軟に対応し、規模の大小を問わず、面白いと思ったことに、積極的に参加する。そんな人々が映画業界にはたくさんいると前田は感じ、自分もその一人になりたいと願っている。「年を重ねると、なかなか無邪気になることって難しくなっていくのですが、そこを思い切り楽しめる人間になりたいです」。


 今年の7月で30歳を迎える前田。「一人でやっていくということも、1年前の自分では想像できなかったこと。だから先のことはまったく分からないのですが、ずっとワクワクしていきたいです」と未来に思いを馳せていた。(取材・文:磯部正和 写真:ヨシダヤスシ)

 映画『くれなずめ』は4月29日全国公開。

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