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「実は子どもが大好き」広瀬すず、“母性”が溢れる理由

映画

■「泣きの広瀬」に隠された嘘のない芝居へのこだわり


 近年の広瀬が演じるキャラクターは劇中で涙を流すことが多い。本作でも、ある出来事で広瀬演じる麻世が号泣するシーンがあるが、グッと胸を締め付けられるほど、その涙に感情移入してしまう。

 広瀬は「本当に多いですよね」と笑うと「でも無理なときは全然泣けないんですよ」と告白する。涙に至るまでの気持ちをしっかりと理解できなければ、その涙は嘘になってしまう。そうすると、芝居をすることに罪悪感が生まれてしまい、気持ちを保つことができないというのだ。


 泣く芝居だけでなく、広瀬にとって最も邪魔になるのが、慣れや経験からくる中途半端な技術だという。「うまくもないのに小手先で感情を作ってしまうことが、一番必要のないことだと思っています。だからこそ、すべての感情の流れをしっかり気持ちに落とし込まないとお芝居ができないんです。すごく生意気に思われるかもしれませんが、難しいときは監督に相談させてもらいます。ありがたいことに理解してくださる監督が多いので、すごく救われています」。

■作品ごとに髪型を変えて「役を抜く」


 劇中ではロングヘアの広瀬がスクリーンに映し出されているが、取材時はショートヘアで、ゆるふわパーマとガラリとイメージが違う。「私も短く切ったあと、この映画を見たら『やっぱり伸ばしたい!』って思ったんです」と屈託ない笑顔を見せた広瀬。

 ヘアスタイルを頻繁に変える印象があるが「作品が終わるごとに髪型は変えるようにしています。気分を変えたいというか、髪型を変えることで、前の役が抜ける感じなんです」と理由を説明する。

 嘘のない芝居を求め、しっかりキャラクターの感情に深く向き合うからこそ、役を抜くことに、こうした“儀式”が必要なのかもしれない――そんなことを感じさせられるほど、広瀬の芝居には魅了される。(取材・文:磯部正和 写真:ヨシダヤスシ)

 映画『いのちの停車場』は5月21日より全国公開。

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