俳優キャリア20年・塚地武雅が語る 「人力舎」芸人が演技で注目される理由
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■俳優キャリア20年で築いた自分のポジション “コメディリリーフの発展形”
――放送中の『緊急取調室』には前作の第3シーズンから玉垣松夫役で出演されていますが、今作ではサイバー犯罪対策室に復帰し、キントリと連携していくポジションですね。
ドラマ『緊急取調室』シーズン4出演キャスト (c)テレビ朝日
塚地:キントリにいた頃は仲間と行動を共にしていましたが、今回はサイバー的な能力が必要となる際に現れる手助け的な役割ですね。キントリと別行動なのは寂しいですが、決定打となる証拠や映像解析など、事件をひっくり返すための要素を持ち込む役どころなんです。
――『おちょやん』では非常に暗く重い展開の終盤に登場し、一瞬にして空気を明るく変えましたが、物語全体の空気を変えたり、次の展開に動かすための起点や転換点を担っていることが多いですよね。
塚地:全然気づいてなかったですけど、そう言われたらホントに多いな…。映画とかもホラー系の作品では僕、ゾンビになることが多いんですよ(笑)。でも、公開時にはネタバレになるから、言えないじゃないですか。しかも、公開後もDVDが出るからということで、結局一生言えないんですよ(笑)。特殊メイクをめっちゃするのに、その苦労とか話せる場所がないんです。物語の最初に死ぬことも多いですしね。
――「起点」や「転換点」を任される上で意識するのはどんなことですか。
塚地:シリアスな作品で死んだり殺されたりもありますし、普通に最初から出ていて「まさか死ぬとは思わなかった」みたいな役もありますが、大きいくくりでいくと「何か1つ展開ください」みたいなことだと思うんですよ。コミカルでもシリアスでも、死んだりゾンビになったりして「え~っ!」っていう驚きを視聴者に与えるポジションというか。“コメディリリーフの発展形”が僕の役割だと思います。(取材・文:田幸和歌子 写真:松林満美)
ドラマ『緊急取調室』第4シーズンは、テレビ朝日系で毎週木曜21時放送。