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岡田将生、“クセ”のある役は「楽しい」 30代は新たな領域へ

映画

●30代は“クセ”のある役で新たな領域へ

 それにしても近年、岡田は、“クセ”が強すぎるエキセントリックな役柄が実に多い。もともと2枚目、3枚目、善人、悪人、変わり者…どんな役でも器用にこなす実力派の俳優ではあったが、前述したように、その振り幅はさらに広がりを増した。内容もキャラクターもクセだらけの本作は、ここ最近の岡田を象徴する作品になっているが、これは意図したチャレンジなのだろうか。「いや、あえてクセのある役にチャレンジしようとか、そういう意図的なものは何もなかったです。逆に気づいてもいなかった」と苦笑いする。


 「コロナ禍の影響もあったのですが、ここ最近、映画に携わる機会があまりなかったので、『映画の現場に行きたい!』という気持ちがものすごく強くなってきて、オファーをいただいた役を一つ一つ丁寧に演じていたんですが、新作が公開されて、取材を受けるたびに、『あれ? 俺、また人を殺してる』とか、『女性を傷つけてる』とか、そこで改めて変わった役ばかりやっていたんだなと気づいたんです(笑)」。

 今年32歳になった岡田。「20代は好青年役であったり、受け手側の3枚目役など、割と等身大に近い役が多くて、『30代になったら、もう少し違うところに行きたいな』と思っていたのですが、たまたまそういうお話をいただくことが重なって、こういうカタチになっているのかなと。自分自身、クセのある役がすごく好きだし、入江さんの現場でダメなお兄ちゃん役を演じることがめちゃくちゃ楽しくて、『やっぱり映画っていいな』って、改めて実感しました」と笑顔で語った。

●自分が思い描いている方向とは違うイメージを持たれることも

 どんな役も臆することなくチャレンジしている岡田。ただ、リスキーな面もあると言う。「この仕事をしていると、役のイメージもあるし、パブリックイメージもあるので、自分が思い描いている方向とは全然違うところに向かっていることが多々あります。それが不甲斐なくて落ち込むこともありますが、いつか自分が目指している俳優像、あるいは人間像と、皆さんが抱く『岡田将生像』が重なる日が来るよう、努力していきたいですね」。


 チャレンジャーであることを貫き通していれば、それこそ、気がつかないうちに、不動の岡田将生像が出来上がっているのではないだろうか。ひるむことなく突き進んでほしい。(取材・文:坂田正樹 写真:松林満美)

 映画『聖地X』は、劇場・配信で同時公開中。

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