クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

多部未華子が仕事で大切にしていること「自分に期待しない。自分だけで頑張らない」

アニメ

■ブレない仕事へのスタンス「いい意味での適当さ」


 多部が演じたボス・レディは仕事とプライベートをしっかり分け、両立させるイマドキ女子。こうした仕事のスタンスには共感できる部分が多いという。

 「表現が難しいですが、頑張りすぎないというか『私にはこれしかないです』という思い詰め方をしないようにしています。いい意味で『適当さ』を持つというか…。自分は『仕事が一番です』というタイプではないと思っています。そうすることで肩の力が抜けるし、視野が広がるのかなと思うんです」。

 肩の力を抜くことで、どんな作品も安定した気持ちで臨むことができ、周囲の評価に一喜一憂する必要もなくなる。

 「この仕事はとても出会いが多いので、良いことを言ってくださる人もいます。良くも悪くも周囲に流されやすい仕事だなと感じているので、そこに頼っていい部分もあれば、頼りすぎると自分を見失ってしまうという危機感もあります。撮影が始まると大変なことも多いですが、基本的にはキラキラ輝いて見える世界。そこに引っ張られてしまうと良くないと思うので惑わされないように、自分が今なにをしたいのかを大切にしています。後悔しないように…その考え方はデビューしたときからずっと変わっていません。わがままな生き方かなとは思いますが(笑)」。

■長く女優活動を続ける秘けつ「自分にあまり期待しない」


 映画、ドラマ、舞台と幅広い活躍を続けてきた多部。女優としてのキャリアも20年近い年月を重ね、常に一線級で活躍してきたが、そこには何か秘けつはあるのだろうか――。

 「もともと、性格的にお引き受けした仕事は、しっかり真面目に最後までやろうという気持ちは持っていると思います。でもそれはある意味で当たり前のことで…。あえて言うなら『私はここまでできる』というように、目標を高く設定しないことかな。自分自身にあまり期待をしていないので、やれることは120%で頑張りますが、その結果に対して『もっとできたのに…』と落ち込むことはないんです」。

 「適当に」「自分にあまり期待していない」。多部の言葉は、ややもすると誤解を生じてしまうようなフレーズに聞こえるかもしれない。本人も「ニュアンスが難しいですよね」と笑うが、決してネガティブな発言ではなく、女優業に対して正面から真摯(しんし)に取り組んでいるからこそ、自身を追い詰めないセルフコントロール術のように感じられる。


 「切羽詰まらないことが大事。実際、仕事を手放さなければならない環境になったら、焦るとは思うのですが、気の持ちようとして『手放してもいいんだ』と思うことで、気持ちが楽になりますよね。しっかりと人に頼る! あまり自分だけで頑張らない(笑)」。

 「人に頼る」と断言できるのは、周囲に「多部のために」と思える人がいるからこその言葉のように感じられる。人に恵まれるのは、その人自身に周囲をひきつける魅力があるから。「周りは大変だと思います」と苦笑いを浮かべていたが、視聴者を含め、飾らず自然体の多部にひかれる人は多いのではないだろうか。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 映画『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』は全国公開中。

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る