桜井ユキ、『真犯人フラグ』で怪演 想像を超える役柄は「演じるのが面白くて仕方がない」
◆想像を超える役柄に出合えた『真犯人フラグ』は「演じるのが面白くて仕方がない」
デビューから10年を迎え、ますます女優としての魅力を増していく桜井。デビュー当時を「すごく力が入っていたと思います」と思い返す。「お芝居をするにあたっても『やるぞ!』と力が入っていた。今は、いい意味で力が抜けてきたと思います。『力まずにお芝居に臨む』ということができるようになってきました。私は、撮影に入ると、その役のことを現場でも自宅でもずっと考えて頭でっかちになってしまうところがあったんですが、少し視野が広がったのかなと改めて思います。結局、役のことを考えてしまうのは不安だったが故だと思いますが、そこからは何も生まれなかった。プライベートを充実させたり、感性を動かすものに日常から出会うことが、結果的にお芝居にも良い影響を与えると今は思っています」。
現在放送中のドラマ『真犯人フラグ』では、失踪した相良真帆(宮沢りえ)のママ友・菱田朋子役でも大きな話題も呼んでいる。裏がありそうな、何かを隠していそうな“怪しい”役どころでネットでは「目力がスゴい!」と絶賛の声が寄せられているが、「やったことがない役どころなので、演じるのが本当に楽しい」と笑顔を見せる。そして、「プロデューサーさんと監督さんからも、撮影が始まる前に『楽しんで演じて』と言われていたのですが、想像を超える役だったので演じるのが面白くて仕方ないです。ただの変な人にはしたくなかったので、“違和感”でとどめておきたいと意識はしています。『普通のことを言っているんだけど、何かちょっと変』というラインを攻めたいと思います」と演技プランも明かしてくれた。
引き込まれそうな大きな瞳と確かな演技力で、今やドラマや映画になくてはならない存在となった桜井。憧れは「樹木希林さんのような説得力のあるお芝居」だ。「お芝居がうまいとか、テクニックがどうとかいう次元じゃない。樹木さんのお芝居を見たときに、私たちが本来目指すべきところはここだと感じました。樹木さんのような存在になれるよう、努力していきたいです」と語る。さらに、プライベートでは「結婚して子どもを持つ」という夢も持つ。公私共にさまざまな経験を重ねた桜井は、より一層の輝きを放つことだろう。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)
桜井ユキファースト写真集『Lis blanc(リス・ブロン)』は、SDPより発売中。価格は2970円(税込)。