松本潤「自分で自分の首を絞めた」 香川照之&杉咲花と語る『99.9』の妥協しない現場
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松本潤・主演、香川照之・共演で2016年と2018年にTBS日曜劇場で放送された連続ドラマシリーズがカムバック。映画『99.9‐刑事専門弁護士‐ THE MOVIE』として、12月30日に公開される。起訴された際に裁判で有罪になる確率が99.9%とされる刑事事件に、個性豊かな弁護士たちがぶつかり合いながらも、残りの0.1%の可能性に懸けて挑んでいく本作。最新作では、超型破りな弁護士・深山(松本)と利益優先の弁護士・佐田(香川)の名コンビに、杉咲花演じる三代目ヒロインの新米弁護士・穂乃果が加わり、物語を彩る。3人に話を聞くと、嵐活動休止後初の芝居の現場となった本作での松本の“0.1%の妥協も許さず”現場に向き合う姿が垣間見えた。
【写真】『99.9』松本潤、香川照之、杉咲花の3ショットシーン&香川&杉咲の撮り下ろしカット
初参加の杉咲花「すごく緊張していました」
杉咲花
――SEASON IIから3年ぶりの最新作。12月29日に放送されるスペシャルドラマ『99.9‐刑事専門弁護士‐ 完全新作SP新たな出会い篇〜映画公開前夜祭〜』を経て映画が公開されますが、松本さんと香川さんは話を聞かれた時にどう思われましたか? 連ドラとは違う部分はありましたか?
松本:個人的に、『99.9』はキャラクターの関係性や物語の展開が、連ドラの中だと想像がついたのですが、単発の作品としてストーリーを成立させるのは難しいのではという思いがあって。ただ今回、SPドラマから始まり、映画で着地するという2本立てになったことで、新たに登場する穂乃果や謎の弁護士・南雲(西島秀俊)がどういう人で、深山らとどう絡んでいくのかが分かりやすく描けたので、すごく『99.9』らしい作品になったと思います。
香川:実はSEASON IIが終わった後、早い段階で次の話が出ていたんです。連ドラでは、現場でよりよい作品にしようと、松本さんたちキャスト陣が意見を出し合い練り直すことも多かったので、最初から関わらせてほしいという思いがあって。プロデューサーさんと松本さん、末席に僕も加わらせていただき、紆余曲折しながらスペシャルドラマと映画の2本立てという流れになりました。
松本:いやいや、末席じゃなくてメインでしたよ(笑)。
香川:(笑)。そういう話し合いの期間が十分にあったことが、連ドラとは違うところですよね。
香川照之
――杉咲さんは今回からの参加になりますが、出来上がったチームに入るプレッシャーはありましたか?
杉咲:すごく緊張していました。
松本:またまた~(笑)。
杉咲:いやいや(笑)。長い時間かけて作られてきた作品ですし、皆さんの力が入っているのも感じていたからこそ、その中でどれだけ役として溶け込んでいけるのかが課題で、最終日までずっと緊張していました。
松本:またまた~それは違うよ(笑)。
杉咲:本当です!(笑)
松本:花ちゃんは、ものすごい“エンジン”の持ち主ですね。クランクインの時、台本に書かれてない穂乃果の設定を、木村ひさし監督が肉付けしてキャラクターを作っていましたが、役をつかんでいくスピード感がすごくて。どこまでギアを入れていいのか割と躊躇(ちゅうしょ)しがちで「もっとやっていいよ」というのが普通ですが、いきなりトップギアで本番を演じられている姿を見て驚きました。