松田龍平、入江悠監督と11年ぶりタッグで極限のパニックスリラーに挑戦 『鵜頭川村事件』8月スタート
<主演:松田龍平>
・ドラマ化にあたっての気持ち
今回演じた岩森は、東京から行方不明の妻を捜しに鵜頭川という村を訪れ、不遇にもこの村に閉じ込められてしまいますが、村の部外者という立場で唯一状況を俯瞰でみることができる客観的な視点を持った役柄だと思いました。演じるにあたって、村の人達が狂気に染まって行く中、その狂気に飲み込まれないように意識していたんですけど、それでも次々に起きる事件に巻き込まれ、次第に岩森自身が抱えている狂気が浮き彫りになっていくのは演じていて面白かったところです。村特有のしきたりやルールに囚われず、医者である彼が、事件を目の前にして人としてどうあるべきかを問うことで、村の人達との距離感が面白く描かれるんじゃないかと思いました。入江監督と話しながら、その距離感は意識していましたね 。
・入江監督とのタッグに関して
以前「同期」というドラマで入江監督とご一緒させていただいた時から、いつかまた一緒にやれたらなと思っていたので今回WOWOWさんでまたご一緒できたことはありがたい縁を感じました。あれから10年以上経って、以前は気づけなかった入江さんを見れたような気がして嬉しかったです。クセの強さは相変わらずでした 笑 。撮影は大変でしたが、入江さんのお陰で楽しくやらせてもらいました。
・視聴者へメッセージ
僕もどういうドラマに仕上がるのか楽しみにしていますが、色々と物語の中に仕掛けがあって、次の展開が気になるようなドラマになっているので、最後まで楽しんでもらえるんじゃないかと思います。まずは1話だけでも、ご覧いただけたら嬉しいです。
<監督:入江悠>
・主演に松田龍平を迎えてのドラマ化にあたっての気持ち
かつて自主映画しか撮ったことがなかった私が、初めて商業作品で「主演×監督」というタッグを組ませてもらったのが、松田龍平さんでした。右も左もわからない人間の演出に、よく付き合ってくれたなぁと今でも思います。
今回、『鵜頭川村事件』という題材で10年以上ぶりに、一緒に作品を作ることができました。この10年で色々なことがありました。お互い何が変わったんだろうか。あれ、意外と何も変わってないのかも。そんなことを思いながら撮影していました。喧騒から少しだけ離れた長野県の山の中で、2021年の松田龍平さんの姿を撮れて幸せでした。ご期待いただけると幸いです。
<原作:櫛木理宇>
・ドラマ化にあたっての気持ち
連続ドラマWで映像化すると知り、まず一番に喜んだのはわたしの親族でした(笑)。欠かさずチェックし、欠かさず観る枠だそうです。そんな注目度の高い、かつ名高い枠に選んでいただいたことを身内の声であらためて実感しました。
しかも主演は“あの”松田龍平さん。画面にぱっと映るだけで、言い知れぬ華と色気がある役者さんです。この『鵜頭川村事件』は豪雨の中で村が孤立するという物語です。閉ざされた空間。やまない雨。つのる焦燥と、絡み合う村民の感情――。そんな中、松田さんの翳りある色気が画面にどんな華を咲かせるのか、想像しただけで原作者のわたしでもぞくぞくします。
原作者というより、ただの一視聴者として楽しみに拝見させていただきます。