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壁に頭を打ち付け続ける男、絶叫する祈祷師 『女神の継承』國村隼ナレーションの戦慄予告

映画

 『チェイサー』『哭声/コクソン』などで知られる韓国映画界の気鋭ナ・ホンジンが原案・プロデュースを手掛けたR18+のホラー映画『女神の継承』より、『哭声/コクソン』に出演した國村隼がナレーションを務める予告編、ポスタービジュアルが解禁された。

【動画】國村隼の不穏で落ち着いたナレーションが恐怖を煽る『女神の継承』予告

 本作は、カンヌ国際映画祭に出品された『哭声/コクソン』の続編として、ファン・ジョンミン(『ただ悪より救いたまえ』『ベテラン』)が怪演した祈禱(きとう)師イルグァンの物語をナ・ホンジンが思いついたことから、企画がスタート。その構想はタイの祈祷師をモチーフに本作へと受け継がれ、『哭声/コクソン』のアナザー・バージョンとも言える作品が完成した。ナ・ホンジンから抜てきされ監督を務めたのは、『心霊写真』(2006)や『愛しのゴースト』(2014)のタイ出身のヒットメーカー、バンジョン・ピサンタナクーン。

 タイ東北部イサーン地方にある小さな村で、脈々と受け継がれてきた祈祷師一族。この村に暮らす一族の後継者で、呪術を信じない若く美しい女性ミンが、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返す。途方に暮れた母親は、祈祷師である妹のニムに助けを求める。もしやミンは一族の新たな後継者として選ばれて憑依され、その影響でもがき苦しんでいるのではないか。やがてニムはミンを救うために祈祷を行うが、彼女に取り憑いている何者かの正体は、ニムの想像をはるかに超えるほど強大な存在だった…。

 予告編は、ナ・ホンジン監督作『哭声/コクソン』で正体不明のよそ者を演じ、韓国のアカデミー賞といわれる青龍映画賞で2冠(男優助演賞、人気スター賞)を獲得した國村隼がナレーションを担当。

 「先祖代々、祈祷師の一族に生まれた、美しい娘」という國村のナレーションに続き、ミンが若い女性らしくエネルギッシュに過ごす様子から始まる。しかしミンに異変が起こり始め、やがて祈祷師一族だけでなく周囲の人々まで巻き込まれていく様子が、たたみかけるように展開していく。最初は涙目で助けを求めるような顔をしていたミンが、徐々に邪悪さを含む表情へ。黒い体液を吐き、ついには何かが乗り移ったかのようなおぞましい状態となってしまう。

 映像にはそのほか、闇夜で行われる謎の儀式、壁に頭を打ち付け続ける男、絶叫する祈祷師ニム、暗闇に引きずりこまれる人、血まみれの祭壇など、おぞましい映像が随所に差し込まれていく。最後は國村の「祈りの先に、何が待つのか。『女神の継承』」という言葉で終了。國村の淡々としたナレーションがより不穏さを際立たせる、戦慄の予告編となっている。

 國村は今回のナレーションを務めるにあたり、「韓国の地にまつわる『哭声/コクソン』と、今回タイが舞台の『女神の継承』。この二作品によって〈土地にまつわる力〉というものは、たとえそれを人間が信じても否定してもその理性を軽々と越えて、だれもその力から逃れる事など出来ない。これがアジアの人々の、人と自然が対峙する世界観なのだと知らされることになる」とコメントを寄せている。

 ポスタービジュアルは、祈祷師一族はじめ村の人々が祀り崇める、背景で不気味な蔦が絡みつく女神の像が切り取られたもの。「祈りの先に 救いはあるのか。」というコピーが添えられ、ただならぬ世界観と恐怖が待ち受けていることを予感させるビジュアルとなっている。

 映画『女神の継承』は、7月29日より公開。

映画『女神の継承』本予告

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