カンヌ受賞『PLAN 75』、磯村勇斗、河合優実、早川千絵監督が見どころを語る特別映像到着
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女優の倍賞千恵子が主演する映画『PLAN 75』より、早川千絵監督、出演の磯村勇斗、河合優実が思いを語る特別映像が、新場面写真と共に解禁された。
【動画】早川千絵監督、磯村勇斗、河合優実が思いを語る映画『PLAN 75』特別映像【スペシャルトーク編】
本作は、映画監督の是枝裕和が総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一編『PLAN75』を新たに構築し、キャストを一新した早川監督の初長編映画。75歳以上の高齢者に自ら死を選ぶ権利を保障し、支援する国の制度「プラン75」が施行された社会で、その制度に大きくほんろうされる人々の姿を描く。第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品され、カメラドール特別表彰を授与された。
解禁された特別映像は、スペシャルトーク編とストーリー編の2本。
スペシャルトーク編には、監督・脚本を務めた早川、死を推奨する市役所職員ヒロムを演じた磯村、コールセンタースタッフの瑶子を演じた河合が登場。脚本を読んだ印象や映画の見どころ、監督について語るインタビューが収められている。
磯村は「作品の中で大きな選択を迫られている怖さがあって、僕たちが生きている現代の延長線上で起こり得るんじゃないかと危機感を感じ、この社会的なテーマを絶対に届けなければいけないと強く思いました」と脚本を読んだ印象を力強く語る。
また、早川監督は「ここ数年、日本で“自己責任”という言葉が幅を利かせ、社会的に弱い立場にある人たちに対して凄く風当たりが強くなってきていることに憤りを感じていて、それが原動力になって映画を作ろうと思った」と制作理由を明かしている。
さらに河合が「（作品で描かれるのは）私たちが今感じている事とか、生活している事の延長にある未来で、全然離れた事ではない、他人ごとではない未来だと思うので、疑問を感じたり、心に芽生えたものを大切に映画から持ち帰って、皆さんの生活に変化があったら嬉しいと思います」と見どころについて語るなど、3人がさまざまなトークを繰り広げる。
ストーリー編では、75歳以上が自ら生死を選択できる制度「プラン75」が施行された社会で、制度にほんろうされていく人々の姿をひもといていく。
そして、新たに解禁された場面写真では、倍賞演じるミチが、高齢者をサポートするコールセンターのスタッフ・瑶子（河合）とひそかに会い、穏やかなひと時を過ごす姿や、「プラン75」への疑念を募らせていくヒロム（磯村）の険しい表情が切り取られている。
映画『PLAN 75』は、6月17日より全国公開。
