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妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝のこだわり抜かれた役作りとは? 映画『ある男』現場レポート

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映画『ある男』メイキング写真
映画『ある男』メイキング写真(C)2022「ある男」製作委員会

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妻夫木聡

安藤サクラ

窪田正孝

清野菜名

眞島秀和

小籔千豊

仲野太賀

真木よう子

柄本明

石川慶

 映画『ある男』より、主演の妻夫木聡をはじめ、安藤サクラ、窪田正孝らメインキャストのこだわり抜かれた役作りや、クランクインの撮影裏を含む現場リポートとメイキング写真が到着した。

【写真】安藤サクラ、窪田正孝ら、映画『ある男』の撮影の様子

 第70回読売文学賞を受賞、累計28万部を超える平野啓一郎のベストセラー小説を実写化した本作は、「愛」と「過去」をめぐるヒューマンミステリー。主人公・城戸役の妻夫木をはじめ、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、柄本明ら日本を代表する俳優陣が顔をそろえ、『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督により映画化となった。

 主人公・城戸を演じた妻夫木聡は、本作が初の弁護士役。クランクインの前には、実際の裁判を傍聴したり、現役の弁護士に取材を重ねながらも息子役の子役と一緒に遊ぶなど、入念な役作りを行っていた。

 安藤サクラは、原作を読んだ際に里枝の壮絶な人生に胸が締め付けられ、文字を追うのが苦しくなるほどだったという。幼い子供を病気で失う母親役として、医学書や闘病記を読み込み、里枝という女性に寄り添いアプローチした。宮崎弁の特徴を方言監修からヒアリングしたり、監督やスタッフと綿密に話し合いを重ねる姿も。

 里枝の夫・大祐/Xを演じた窪田正孝は、過去パートに向けて体づくりとトレーニングに励み、フィジカル面での役作りに奮闘。林業シーンの練習では「初めて木を切る体験をした時、自分の喉元を切るような感覚になり、植物から命の重さを感じさせられた気がした」と振り返り、この感覚が演じる上で大きなヒントになったと語る。

 キャストとスタッフが入念に準備を進める中、2021年1月にクランクイン。撮影は大祐の過去パートからの撮影となり、その後、里枝と大祐が暮らす宮崎パートへと進んでいく。メインの舞台となる文房具店は、山梨県笛吹市に実際あった商店を丸々文房具店へと飾り込んでの撮影となった。

 真冬の2月での撮影だったため、冒頭の印象的な雨のシーンなどは、雨降の後で道路が凍らないように、スタッフ総出で水処理を行うなど、厳しい寒さの中での撮影が続く。また、城戸が大祐の兄・恭一を訪ねるシーンは、原作と同じく群馬の伊香保温泉での撮影となった。

 雪も降る中、地元のエキストラも参加し、華やかな温泉街の雰囲気が再現される。ロケは営業中の旅館を一棟ごと貸し切らせてもらっての撮影だったため、スタッフ・キャストは極寒での撮影後、温泉で身体を温めていた。

 キャスト陣が真剣に役と向き合い作り上げたヒューマンミステリーがついに完成。妻夫木は「人生に正解はない。かといって間違いもない。どんな答えであってもいいと思う。だから恐れずに向き合って欲しい。観てくださった方にとって、この作品が人生の道標のような存在になるのであれば僕は幸せです」と思いを明かしている。

 映画『ある男』は、11月18日より全国公開。

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