フローレンス・ピュー&ハリー・スタイルズの完璧すぎて怖い朝 『ドント・ウォーリー・ダーリン』 本編映像解禁
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フローレンス・ピューが主演を務め、ハリー・スタイルズが共演する現在公開中の映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』より、本編映像が解禁。フローレンスとハリー演じる夫婦や近隣に住む夫婦たちが登場する、完璧すぎて不穏さを感じさせる朝の出勤シーンを収めている。
【動画】『ドント・ウォーリー・ダーリン』本編映像<完璧な日常編>
本作は、青春コメディー映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』で長編監督デビューを果たし、数々の映画賞を席巻した女優オリビア・ワイルドの長編監督2作目となるユートピアスリラー。
完璧な生活が保証された街〈ビクトリー〉で、アリス(フローレンス・ピュー)は愛する夫ジャック(ハリー・スタイルズ)と平穏な日々を送っていた。そんなある日、隣人が赤い服の男たちに連れ去られるのを目撃する。それ以降、彼女の周りで頻繁に不気味な出来事が起きるようになる。次第に精神が乱れ、周囲からもおかしくなったと心配されるアリスだったが、あることをきっかけにこの街に疑問を持ち始める―。
今回解禁された本編映像は、アリスと夫ジャックのある朝の風景。スタイリッシュなスーツを着こなし、まさに出勤しようとドアに向かうジャックの前に現れたアリスは、ジャックとは対照的に、真っ白いシャツをルーズに着崩したチャーミングな姿。急ぎ足でドアへと向かうジャックに向かって、「行っちゃダメよ」と行く手を阻み、「なんで?」と不思議そうな様子をみせるジャックに対し「(あなたは)体調がよくないの。治す方法はひとつ。ずっと家にいて。私がキスし、料理を作る」と、キュートに駄々をこねて困らせる。まさに夫婦の朝の理想的な風景と言えるシーンだ。
そしてキスをして家を出たジャックとアリスの目の前で、同じく出勤時間を迎えた隣家の家々から、夫と見送りに出てきた妻が一堂に会する。美しい街並みにカラフルな車が並び、洗練されたファッションに身を包んだ妻が愛する夫を笑顔で見送るこの光景は、平穏な日々が約束された「理想の街〈ビクトリー〉」の毎朝の光景。しかし、このモーニングルーティンをはじめとする完璧に整えられた美しい日々の裏側には、恐怖と欲望が入り乱れる真実が隠されているのだった…。
全編を通して美しく印象的なロケ地で撮影を敢行し、1950年代から60年代初期の贅沢さや視覚的な魅力を見事に表現した本作。その中でも注目なのは、世界的建築家リチャード・ノイトラが設計したカウフマン邸でのシーンだ。監督のオリビアはカウフマン邸での撮影について「脚本を書いている間、『プールサイド・ゴシップ』のプリントを壁に貼っていました。その写真を見つめながら、『どうやったら(建築家)リチャード・ノイトラの象徴的なカウフマン邸のような雰囲気をもつセットを建てられるだろう?』と思っていましたが、実際にカウフマン邸で撮影することになるとは夢にも思っていませんでした。映画としては前代未聞のことで、本当に幸運でした」と、喜びいっぱいに語っている。
今回の本編映像は、登場人物たちの徹底的にこだわり抜いたファッションやヘアスタイルも印象的。ヘアメイクを担当したヘバ・スラスドーターとハイメ・リー・マッキントッシュは「ビクトリーの街はきらびやかでセクシーで目を楽しませてくれるような街でなければならない。1950年代〜60年代初頭をイメージしつつ、当時の厳格で地味な部分はいっさい排除している。だから髪型は快活で動きのある感じを意識し、楽しくセクシーな雰囲気に徹しました」とこだわった部分をコメント。
そして、ヘアスタイルについては「アリスは、髪の毛の長さ、色、形などはブリジット・バルドーがインスピレーションに。ジャックはジーン・ケリーやフランク・シナトラなど、『ラットパック』のような雰囲気を意識しつつ、あまりシックになりすぎることのないよう緩さを持たせ、バニーはベティ・デイヴィス、ジェーン・ラッセル、リタ・ヘイワースを意識しています」と、それぞれにイメージしたモデルがいたことを明かしている。
オリビアは「私たちは、正気の人なら絶対に壊そうなんて思わない、本当にすばらしい世界をつくることに着手したのです」と作品の世界観に自信をにじませ、「まさにその世界を壊そうとするキャラクターをつくり出しました」とコメント。果たして主人公アリスは、完璧な日常をなぜ崩壊させなければならないのか。理想の世界に隠された衝撃の真実を、スクリーンで確かめたい。
映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』は公開中。