ティモシー・シャラメ絶賛! 『ボーンズ アンド オール』新進女優テイラー・ラッセルに迫る特別映像

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第79回ヴェネツィア国際映画祭で監督賞と新人俳優賞の2冠に輝いたティモシー・シャラメ主演映画『ボーンズ アンド オール』より、ヒロインのマレン役を演じたテイラー・ラッセルに迫る特別映像が解禁された。
【動画】“人喰い”の宿命を背負うマレンにスポットを当てた特別映像
アカデミー賞の作品賞、主演男優賞など主要4部門にノミネートされ、脚色賞に輝いた『君の名前で僕を呼んで』(2017年)に続き、ティモシー・シャラメとルカ・グァダニーノ監督が再タッグを組んだ本作は、ヴェネツィア国際映画祭後もアカデミー賞の前哨戦に数えられるインディペンデント・スピリット賞やゴッサム賞でも複数の部門にノミネートされた禁断の純愛ホラー。
社会の片隅で生きるマレン(テイラー・ラッセル)とリー(ティモシー)が抱える秘密。それは生きるため本能的に人を喰べてしまうこと。その「謎」を解くための二人の逃避行、そして予想だにしない純愛のゆくえが、世界中で賛否を生んでいる問題作だ。
今回、本作で生まれながらに“人喰い”という宿命を背負うマレン役を演じ、ヴェネツィア国際映画祭で見事新人俳優賞を受賞したテイラー・ラッセルにフォーカスした特別映像《人喰いマレン編》が解禁。テイラーは、映画界を席巻するスタジオA24製作の『WAVES/ウェイブス』(2019年)でのエモーショナルな演技で大きく注目を集めた新進女優だ。
映像は、本能の赴くまま同級生に噛みついてしまったマレンが、カセットテープの父の声を聞く本編シーンからスタート。「もう助けられない。お前のせいじゃない。生まれつきだ」と父に見放された彼女は、たったひとりで孤独な旅を始める。
自分探しの旅を続ける中、マレンは自分と同じ宿命を背負う青年リーと出会う。「仕方がないんだ」「何が?」「俺たちのこの生き方だ!」と語り合う2人。リーとの旅を続けるマレンは、「俺を悪い人だと思わない?」と問われ、「ただ、あなたを愛している」と切ない胸の内を吐露するが…。
インタビューで、テイラーは「こんな脚本は読んだことがなかった」と振り返り、「マレンはとてもユニーク。彼女は人と繋がりたいけど、うまくいかない」と、マレンを社会のアウトサイダーであると説明。そして「成長期には、誰もが自分をよそ者だと感じる。誤解されている感覚は誰もが経験することだと思う」と付け加える。本作で初めてアメリカでの撮影に臨んだグァダニーノ監督も「マレンは18歳くらいの女性だ。10代真っ只中だけど、失ったものに対して強い気持ちがある」と語る。
テイラーについて、本作で初プロデュースにも挑戦したリー役のティモシーは「テイラーとの共演はとても楽しかった。彼女はとてもオープンで、撮影では新しいことに挑戦していた」と称賛。グァダニーノ監督は「製作のデイビッドとキャストの相談をしていたとき、『テイラーしかいない』と思った。彼女はマレン役にぴったりだった」と太鼓判を押す。さらに、劇中で突然現れる謎の“人喰い”サリーを演じたオスカー俳優マーク・ライランスも「リアルな演技ができる俳優だ。カメラを通して、彼女の考えていることがわかる」と褒め称えている。
映像の最後は、テイラーが「本能に従って演技をすると、不思議な境地にたどり着くことが多い。何かに逆らった演技ではないので、良いことだと思う。人生の不思議さにただ身を委ねている感じ」と微笑む姿で締めくくられる。本作で女優として新たな領域に進化した、テイラーのナチュラルな存在感にも注目だ。
映画『ボーンズ アンド オール』は2月17日より全国公開。