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ケイト・ブランシェットが怪演! 映画『TAR/ター』本予告&ポスタービジュアル解禁

映画

 第95回アカデミー賞の主要6部門にノミネートされているケイト・ブランシェット主演映画『TAR/ター』より、本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】ケイト・ブランシェットが圧倒的な天才指揮者に アカデミー賞6部門ノミネート『TAR/ター』本予告

 本作は、『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールド監督が、2度のアカデミー賞受賞経験を持つケイト・ブランシェットとタッグを組んで贈る、16年ぶり待望の最新作。

 すでに、第80回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)、第79回ヴェネチア国際映画祭女優賞など、世界の映画祭で60の受賞と289のノミネートを記録。今年1月には、第95回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞、撮影賞の主要6部門にノミネートを果たした。また本作は、ニューヨーク映画批評家協会賞・ロサンゼルス映画批評家協会賞・ロンドン映画批評家協会賞・全米映画批評家協会賞で最優秀作品賞を受賞。これは、『シンドラーのリスト』『L.A.コンフィデンシャル』『ソーシャル・ネットワーク』に続く、史上4作目となる主要批評家協会賞制覇となった。

 世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類まれなるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。今や作曲家としても圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャー、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の死によって、彼女の完璧な世界が少しずつ崩れ始める─。

 芸術に全てを捧げ、様々な重圧から徐々に追い詰められていくリディア・ターを演じるのは、ケイト・ブランシェット。本作ですでに4度目となるゴールデングローブ賞、ヴェネチア国際映画祭女優賞、全米・NY・LAの批評家協会賞など名だたる賞を独占し、『ブルー・ジャスミン』に続くアカデミー賞も最有力との呼び声が高まっている。

 脇を固める共演者は、『燃ゆる女の肖像』のノエミ・メルラン、『あの日のように抱きしめて』のニーナ・ホス、『インディー・ジョーンズ/最後の聖戦』のジュリアン・グローヴァ―、『キングスマン』のマーク・ストロングら実力派が集結。音楽は『ジョーカー』でアカデミー賞作曲賞を受賞した気鋭のチェリストであり作曲家のヒドゥル・グドナドッティルが担当、全編を美しいスコアで彩る。

 本予告映像は、圧倒的な天才指揮者で、同時に絶対的な権力者としてオーケストラを支配する、“孤高、ストイック、傲慢、そして繊細”な主人公ターの姿を捉えたもの。「完璧な演奏をしたいなら私に従いなさい」と、揺るぎない自信と威圧感をもってタクトを振るうター。しかし「現代の音楽はターが牽引しているのです」とまで評されていた彼女の周囲に、少しずつ不穏な空気が流れ始める。

 「作曲の調子は?」と聞かれ「良くないわ。嫌な音が聞こえるの」と答えるター。それでも届いた“良くないメール”に対し「陰謀よ。私を妬んでいるだけ」と一蹴し、「不安なの。あなたは高みを求めすぎる」と訴える恋人シャロンを軽くあしらう。

 しかし終盤では、メトロノームとピアノの不協和音が鳴り響く中、「ケイト・ブランシェット史上最高傑作(EMPIRE)」「不協和音の刺客(The Guardian)」「極上の毒に痺れる(Chicago Sun-Times)」といったメディアから本作に寄せられた絶賛評が挟み込まれながら、彼女も気づかないうちに、周囲、そして自分自身も軋(きし)んでいく様がたたみかけるように映し出されていく。ケイトの怪演ぶりが強烈な印象を放つ、サスペンスフルな予告映像となっている。

 ポスタービジュアルは、陶酔しながら指揮するターの姿を、見上げるような角度で切り取ったもの。漆黒の背景には、「旋律」「栄光」「絶望」「狂気」という文字が浮かび上がり、尊大で孤独なターのキャラクターをより際立たせるビジュアルとなっている。

 映画『TAR/ター』は、5月12日より全国公開。

映画『TAR/ター』本予告映像

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