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数学に必要なのは頭の良さでも、努力でもない 『不思議の国の数学者』チェ・ミンシクが説く“数学的勇気”とは

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映画『不思議の国の数学者』チェ・ミンシクが説く「数学的勇気」とは?
映画『不思議の国の数学者』チェ・ミンシクが説く「数学的勇気」とは?(C)2022 showbox and JOYRABBIT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 『シュリ』『オールド・ボーイ』などで知られる韓国の名優チェ・ミンシクが、脱北した天才数学者役で3年ぶりの復帰を果たす映画『不思議の国の数学者』より、悩む劣等生に天才数学者が胸に染み入るアドバイスを送る本編映像が解禁された。

【動画】悩める生徒にチェ・ミンシクが優しく説く 『不思議の国の数学者』本編映像

 本作は、脱北した天才数学者と挫折寸前の劣等生という現実に失望しかけた2人が出会い、数学を通して人生を見つめ直していく物語。

 学問と思想の自由を求めて脱北した天才数学者ハクソン(チェ・ミンシク)。彼は自分の正体を隠したまま、上位1%の英才が集まる名門私立高校の夜間警備員として生きている。冷たく不愛想なため学生たちから避けられているハクソンはある日、数学が苦手なジウ(キム・ドンフィ)に数学を教えてほしいとせがまれる。正解だけをよしとする世の中でさまよっていたジウに、問題を解く「過程」の大切さを教える中で、ハクソンは予期せぬ人生の転換点を迎えることとなる―。

 本作の劇中には「正解を出すよりも答えを導き出す過程が大事」など、数学だけでなく、生きていく上でも大事なことを指南する、心に刺さるような名セリフが随所に散りばめられている。

 そして今回、天才数学者ハクソンが、苦手な数学に挫折寸前のジウに、胸に染み入るアドバイスを送る本編映像が解禁。

 数学が苦手でエリート校からの転校を担任に進められているジウに、ハクソンは「数学が得意になるために、大事なものは何だと思う?」と問いかける。そして「頭のいい子はすぐに諦める。次に脱落するのは努力ばかりする奴」と語り、「じゃあ何です?」と聞くジウに「勇気」と即答。数学は頭の良さでも、努力でもなく“数学的勇気”が大事なんだと伝える。

 その真意を「問題が解けない時いら立つ代わりに、『いやぁ難しい問題だな、明日また解いてみよう』と思える余裕。これが数学的勇気だ」と説明し、「そうやって淡々と地道にできる奴らは数学が得意になる」と語る。それでも「僕とは無縁の話です」と下を向くジウに、間違いだらけの彼の答案用紙を差し出し「誤答は多いが過程は正しい」と努力を積み重ねたことを褒めて、「転校するな。諦めず苦労してここまで来たじゃないか。それでいい」と優しく語りかける。

 アドバイスを受け、ハクソンとの個人授業を頑張ってきたジウの目には涙が。ハクソンの優しい人柄や2人の絆が伝わる、感動的なシーンとなっている。

 このシーンについて、パク・ドンフン監督は「橋の上でハクソンがジウに“勇気”について語ります。ひとりの少年を見守ってきたハクソンが、ジウにアドバイスをするシーンです」と解説し、「天才数学者であるハクソンが考える勇気とは、数学という学問との向き合い方のことです。近道を選ばずに正面突破するほうがはるかに価値のあることだという言葉は数学にも人生にも当てはまります。これが数学と人生をつなげる役目を果たしているんです」と込めた意図を明かしている。

 映画『不思議の国の数学者』は、4月28日より全国公開。

【チェ・ミンシクが説く「数学的勇気」】映画『不思議の国の数学者』本編映像

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