パーキンソン病当事者のミュージシャン・樋口了一が俳優初挑戦! 映画『いまダンスをするのは誰だ?』予告解禁
■樋口了一(主演・主題歌)
見どころ:難病の中年サラリーマンの、みっともなくてなりふりかまわない、真っ直ぐな気持ちを込めた人生というダンスを是非ごらんください。
主題歌に込めた思い:監督が書かれた歌詞が、若々しい息吹に満ちていたので、若かった頃のエネルギーをもう一度盛り込みたいと思って作りました。多分自曲の中で1番テンポが早い曲だと思います。
撮影で大変だったこと:薬を飲む配分とタイミングに苦労しました。病気の治療、歌手活動、病の啓発活動、そして日々の暮らし:故郷の熊本に生活の拠点を移して12年が経ちました。やはり、その中で日々向き合っている自分の抱える病からインスピレーションを受けて作る曲が増えたように思います。
■古新舜(監督・脚本)
樋口さんについて:生活のリアルな仕方や、仕事での苦労、自分との葛藤。パーキンソン病当事者の樋口さんだからこそ表現できる表情や心の声を臨場感あふれる演技で披露されています。
身近で当たり前の存在だからこそ、ついつい蔑ろにしてしまい、コミュニケーションを欠きがちの家族という存在が、自分の気づかないところで生活を支えてくれている。樋口さんは自然体の演技で、家族の愛の大切さに気づいていく表現をしてくれています。
パーキンソン病について:職場でも家庭でもパーキンソン病のことを告白できず、孤立してしまう方もいます。この病気の認知を広め、社会で取り残される人を減らしていき、職場や家庭においての両立支援を行う手がかりとして、パーキンソン病の方と社会との架け橋を作りたいという想いで、この作品を制作しました。
■松野裕(原案・松野幹孝の長男)
寡黙でおとなしい父が、ある日急に「映画をつくろうと思っているんだ」と言った時の大きな変化への驚きを覚えています。
映画の中で、「私たちは、I am パーキンソン病ではなく、 I have パーキンソン病。特徴のひとつなんだよ」というセリフがあります。
父は“難病”という特徴を得て、多くの素敵な仲間を得て、前向きで活動的に変わっていきました。
この映画を観て初めて、家族すら分からなかった”難病の当事者”として”人生の当事者”としての葛藤とその先の変化を理解することができた気がしました。
この映画が1人でも多くの人に届くことを祈っています。