吉永小百合「どんなに年を重ねても、ときめく心というのは持っていなきゃ」恋の大切さ熱弁
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女優の吉永小百合が31日、都内にて開催された映画『こんにちは、母さん』完成披露試写会に、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、田中泯、山田洋次監督と共に出席。吉永が、恋がいかに大切かを伝える場面があった。
【写真】爽やかな浴衣姿で登場した永野芽郁
本作は、山田監督にとって90本目の監督作。日本を代表する劇作家のひとりで、演出家としても数々の名優と舞台を創ってきた永井愛の人気戯曲を原作に、東京の下町で令和を生きる、等身大の家族を描く。
観客に向けた上映を前に、心境を聞かれた山田監督は「判決を聞く被告の気持ちであります。できることならば無罪であってほしい」とコメント。続けて「本当に不安なものですね。何十年も映画をたくさん作ってきたけれども、毎回不安です」と吐露した。
大会社の人事部長・神崎昭夫役の大泉は、その母・福江を演じた吉永の現場での様子を「とにかくお元気なんですよね。本当にそれが可愛らしくて」と回顧。「セリフが多い中で結構長回しで撮るものですから、それが上手くいった時に飛び上がって喜ぶ吉永さんが本当に可愛らしくて、本当に素敵だったなと思います」と振り返った。
本作で描かれる“母親の恋”という展開については、吉永が「恋はとても大事だと思います。どんなに年を重ねても、ときめく心というのは持っていなきゃいけないと思う」ときっぱり。さらに「こういう風に寺尾さんに恋をする役というのは、ウキウキして楽しかったです」と、寺尾聰演じる牧師・荻生への福江の恋に思いを馳せた。
すると大泉は「うちの母なんかはもう86歳で、この映画の設定のように、もし早くに父を亡くしているんであれば、86の母にそういう人ができたのであれば、僕は正直喜ぶと思う」と自身の母親に置き換えて分析。
その一方で、「この映画の中の吉永さんというのは、まだまだお美しい」とした上で、「どこか見たくない姿なんだろうなと思います、母親に女を見るというのは。それくらいまだまだ小百合さんが美しかったという感じですかね。どこか嫉妬してしまうというか」と母の恋を知った昭夫の複雑な心境を慮った。
映画『こんにちは、母さん』は、9月1日より全国公開。