横浜流星、映画『国宝』出演決定! 吉沢亮の親友でありライバルとなる梨園の御曹司役
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吉沢亮が主演する映画『国宝』より、横浜流星の出演が発表された。吉沢演じる主人公・喜久雄の親友であり、ライバルとなる梨園の御曹司・俊介を演じる。
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原作小説の『国宝』は、『パレード』で山本周五郎賞、『パークライフ』で芥川賞、『悪人』で毎日出版文化賞など数々の賞に輝いた吉田修一の最高傑作と呼び声の高い作品。吉田自身が、3年の間歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にし、書き上げた渾身の1作だ。
映画の舞台は、戦後から高度経済成長期の日本。任侠の一門に生まれ、数奇な運命をたどり、歌舞伎役者の家に引き取られた喜久雄。歌舞伎の名門に生まれ、跡取り息子として、生まれながらに将来を約束された俊介。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる2人はライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが…。
血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。運命に翻弄され、もがき苦しみ舞台に立ち続ける2人。「歌舞伎」という鮮やな世界の秘められた裏側で、激動の人生を歩みながら、ただひたすらに芸の道を極めてゆく―。
このたび、主人公の親友でライバルとなる、歌舞伎界の御曹司・大垣俊介役に横浜流星が決定。
真摯に役と向き合い、常に意欲作に全身全霊で挑む横浜が今回挑むのは、名門の跡取り息子として、幼い頃から芸の世界に生き、歌舞伎役者になることを運命づけられた俊介。任侠の一門に生まれた主人公・喜久雄(吉沢)と、喜久雄が引き取られた家の跡取り息子である俊介が、親友となり共に芸を磨いてスターダムを駆け上がる。名門の血を引く俊介と、芸でのしあがる喜久雄、そのライバル関係もまた、本作の大きな見どころとなる。
横浜もまた、吉沢同様これまで踊りの経験がなかったため、昨年3月よりまず、まっすぐ歩くことから稽古を始めたが、元極真空手世界チャンピオンの体幹の強さもあり、めきめきと踊りの腕をあげたという。先に稽古を始めていた吉沢に追いつけ追いこせと、他の仕事の合間を縫って休むことなく日々稽古に励み、自宅での自主練習も欠かさず、歌舞伎の家に生まれた役者に見えるようにと、全身全霊を捧げてこの役に挑んでいる。
初めて吉沢と2人で踊った昨年12月、スタッフ全員が驚くほど息のあった舞踊を見せた横浜。撮影中の現在も空き時間を見つけては稽古に励んでいる。
なお、横浜は「俳優人生の転機となった」という『流浪の月』(2022年)に続く、李相日監督との再タッグ。横浜は「李組に再び参加できることを光栄に思います。歌舞伎の世界を生き、沢山のことを吸収して芝居を磨けたらと思っていますし、最大の敬意を持って歌舞伎役者、大垣俊介を人間臭く生きます」と意気込みを。
そして「目指す頂きは途方も無く高いですが、険しい方が自分は燃えますし、喜久雄を生きる吉沢くんと共に刺激し合い、見えない頂上を目指して一歩一歩着実に歩み、必ず辿り着いて、見たことの無い景色をこの目に焼き付けたいと思います。歌舞伎の魅力を1人でも多くの方々に届けられるよう、キャストスタッフ一丸となって全力で務めますので、ご期待下さい」と言葉を寄せた。
李監督は横浜について「ひとたび役が宿ると、あの長いまつ毛の下の瞳に情念が見え隠れする。『流浪の月』では嫉妬の炎がその瞳を歪ませたが、梨園の御曹司という過酷な宿命、流転の人生を背負った瞳の奥には何が立ち顕れるのか。難役であるほどに研ぎ澄まされていく横浜流星に期待しかありません」とコメントしている。
映画『国宝』は2025年公開。