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『ミッシング』松山ケンイチらからコメントが「心が震えっぱなしでした」石原さとみの新場面写真も公開

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吉田恵輔

<コメント全文>

■松山ケンイチ/俳優

 寿命が縮まってしまうような、命を削る演技をしていた石原さん、青木さん、森さん、そして中村さんたち俳優の皆さんに心が震えっぱなしでした。石原さんの人という枠を超えた生き物の慟哭の表現は一生忘れられないモノになりました。

 吉田監督の言語化できない映像表現はいつも僕自身が試される感覚があります。僕はこの物語、登場人物をどの立場で、どの角度から眺めたらいいんだろうか?と。どこかに置いてきた、忘れてしまったモノ、自分に無かった考えや価値観を物語や登場人物を通して教えてくれます。間違いなく僕にとって、言葉ではなく映画独特の言語で、とても大事なことを教えてくれる監督の1人です。

 この作品のどの人物にも、物事にも、良い悪いで片付けられない事情や感情がありました。

 暗い場所から見える微かな、いつ消えるかわからない光は暖かさを感じさせる一方で、結局暗さを際立たせるモノでもある。それでもその光を求め続けるのが生き物の特性なのだと、感じました。

■見城徹/編集者

 人は不意に納得の出来ない現実を背負わされた時、自分とどう折り合いを付けようとするのか? 突然世界から消えた6歳の娘。両親の不幸に追い討ちをかける匿名のSNSの悪意。両親が唯一頼りにする事件を追う地方テレビ局のエゴイズム。事件を前に簡単に崩壊する人間関係。

 娘の生存に縋る狂気の母親を石原さとみが野性動物のような演技で挑み、中村倫也が微妙で複雑な心情に揺れるテレビ局報道記者をクールに演じ切る。

 明日、誰にでも来るかも知れない不条理をこれほどまでの自然体と密度で描いた映画がかつてあっただろうか? 「ミッシング=行方不明」。観客は自分の「ミッシング」と向き合いながら映画のラストと向き合うことになる。

 そうだ。生きるということは説明不能なミッシングに満ちている。石原さとみはあの演技をもう一度やれと言われても多分、出来ない。瞬間、瞬間の奇跡。それほどに神がかった演技だった。

 企画はスターサンズ。スターサンズはやっぱり凄い。

■名越康文/精神科医

 2つのことを思った。石原さとみの演技は何かに捧げられている。この映画には、日本の精神世界の現実の100パーセント+αが描かれている。今なら引き返せる、という祈りの+αである。

■大木伸夫(ACIDMAN)/ミュージシャン

 何度も何度も泣いてしまいました。愛する我が子を失ってしまうという究極の悲しみに、僕らはどこまで寄り添う事が出来るのだろう。人間が辛くなり、人間が嫌になり、それでもやっぱり人間でありたい、と思える凄い映画でした。

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