奥平大兼、松坂桃李との1対1の芝居で肌で感じるものとは?『御上先生』で日曜劇場初出演

松坂桃李が主演を務める日曜劇場『御上先生』(TBS系/1月19日より毎週日曜21時)。1人の官僚教師と令和の高校生たちが現実に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーとなる本作で、報道部の部長で、ジャーナリスト志望の神崎拓斗を演じる、奥平大兼にインタビュー。新聞記者の父親に対して尊敬と反発の入り混じった複雑な感情を抱いているという役どころに挑む奥平に、日曜劇場初出演への思いや、撮影現場でのエピソードなどについて語ってもらった。
【写真】ジャーナリスト志望の報道部部長、神崎拓斗を演じる奥平大兼
◆日曜劇場初出演を一番実感したのは…?同世代キャストからの刺激も!
――日曜劇場に出演が決まったときの思いをお聞かせください。
奥平:日曜劇場にはこれまでたくさんの名作があり、そんな枠に出させていただけてとても光栄です。でも、いい意味で意識しすぎずに撮影に臨めていると思います。先日、日曜劇場でよく見る、顔がアップで映る映像を実際に経験したのですが、そのときに一番「これが日曜劇場だ!」と実感しました(笑)。改めてものすごいチームに参加させていただいているのだなと、感謝の思いでいっぱいです。
――学園ドラマや生徒役を演じることへの期待はありましたか?
奥平:2023年に学園ドラマに出演したのですが、生徒キャストの皆さんのなかには再共演の方も、初めてお会いする方もいらっしゃったのでとても楽しみにしていました。再共演の方も同じ生徒役とはいえ前とは違った役で、まったく印象も違います。そういったなかで一緒にお芝居をするのもワクワクして。個人的には、あとどれくらい学園ドラマに挑戦できるのか…と、少し寂しい気持ちも抱きながらクランクインしました。
――生徒役のなかで共演を楽しみにしていた方は?
奥平:蒔田彩珠さんです。今回が初共演なのですが、同時期にお互い映画で受賞していたこともあって知っていて、そのときからすてきなお芝居をされる方だなと思っていたんです。その後プライベートで親交があったこともあって、共演が決まり楽しみにしていました。蒔田さん演じる富永蒼は、神崎の幼馴染。クラスメイトのなかでもちょっと特別な接し方をするキャラクターなので、そういう役で共演できることもうれしいです。
――同世代キャストからたくさんの刺激がありそうですね。
奥平:次元賢太を演じる窪塚愛流くんとは2023年に共演して以来。愛流は彼にしかできないようなお芝居が魅力的なのですが、本作ではまた前回の役柄と違う一面を見せてもらえて刺激を受けています。他の初共演、再共演の方々のも含め、いろいろな方のお芝居を知るきっかけになっています。そういった機会は学園モノだからこそできる面白い経験かもしれません。
――神崎の役柄について教えてください。
奥平:カリスマ性があり、クラスの中心人物として紹介されているのですが、神崎にはその自覚はなくて、どこか背伸びしているところがあるキャラクターです。裕福な家庭で育ったエリートで、自身の興味や関心の赴くままに行動していたところ、御上先生という自分を打ち負かすほどの存在が現れる。自分が完璧だと思っていた心を折られてどうしたらいいかわからない感情と、クラスメイトの前では堂々としていたい気持ちが交錯します。複雑な心境を持った神崎は簡単な役ではないので、僕が表現したいことも大切にしながら監督と話し合いを重ね、視聴者の皆さんにどう映るのかを考えながら演じています。
――ジャーナリスト志望の役ですが、準備したことはありますか?
奥平:神崎の父のような生粋のジャーナリストに憧れている一方で反発している一面もあるので、神崎ならではの信念を持っていると感じました。なので、あまりベースを固めすぎずに役を楽しむように演じています。僕自身が興味あるニュースはパンダのニュースとか、幸せなものですね。時事問題を知るのはもちろん大切ですが、世の中にもっと幸せなニュースがあふれるといいなと思っています。
――もし御上先生のような教師がいたら?
奥平:本作に登場するキャラクターはみんな、何かの問題に対して真っすぐぶつかっていく強い心の持ち主です。現実世界で自分が同じ立場に立たされたら、なかなか同じようには行動できないだろうなと思うほど。 もし僕が神崎たちのように御上先生の教え子になったら、「なんだこの先生」って思って、正直ちょっと逃げ出しちゃうような気もしています。