『ちはやふる』新作が連ドラで放送決定! 広瀬すず主演映画から10年、キャスト一新・オリジナルストーリー紡ぐ
■原作者:末次由紀
「ちはやふる」が新しい挑戦に踏み出します! 映画の世界線を基にしつつ、原作にはないオリジナルストーリーで展開するドラマ化。
私も原作者として脚本のプロット段階から関わらせていただきましたが、映像で立ち上がった時どれほど輝くのかと、ずっとワクワクしています。10年後の新キャラ達が息吹を得て動き出す様子には、毎回「この『ちはやふる』も良い!」と感激しています。
そして、競技かるたの練習に励む俳優さんたちの成長ぶりには驚きの連続です。練習を重ねるごとに上達していく姿は、まさに凝縮されたドラマ。その真剣な姿勢と俳優さん達の個性に、物語がさらに深みを増していくのを実感しています。
この作品がテレビを通じて、お子さん達やご家族に頑張ることの楽しさをお届けできることを心から願っています。一緒にこの新しい「ちはやふる」の世界を楽しんでいただけたら幸いです。
■ショーランナー:小泉徳宏(映画「ちはやふる」監督・脚本)
劇場用長編映画「ちはやふる」3部作を発表してからおよそ10年が経ちました。
今でもなお、作品の感想や自身への影響などを聞かせて頂ける機会が多く、作った当時の自分が心から願ったその通りに、長く長く愛して頂ける映画になっていると感じ、作り手冥利につきる思いです。
一方でこの10年という月日は、百人一首に比べれば僅かな時間でしょうが、私たちのような有限の存在にとっては決して短くなく、変わらないものの中にも変わるものが多くあったのは、皆さんご存知の通りです。これまでの10年間、映画「ちはやふる」は特に若い世代を中心に彼ら彼女らを励まし、どこかでその人生に希望を持って頂くのに一定の役割を果たせたかも知れません。
でも、これから先の10年はどうだろう。
自分の中で映画「ちはやふる」は完結している、その考えに変わりはありません。でも、1000年前の歌にも今様があったように、そこに描かれる感情についてはアップデートが必要かも知れない。そう思った時、次の10年に向けた新たな物語の必要性を感じました。
『ちはやふる-結び-』でも描いた次世代へと継承していく精神にのっとり、今回のドラマ作りにおいて、主だった役割は次世代へと託します。かといって、そういった美辞麗句を隠れ蓑にしてすべてを丸投げするのではなく、私は複数の脚本家と共同で執筆していく「ライターズルーム」というシステムの中で、それらの脚本を統括する「ショーランナー」という新たな立場で参画いたします。
原作から映画になり、更にその映画から派生するオリジナルドラマというこれまでにない挑戦を快諾してくださった末次先生には、いちクリエイターとして感謝と尊敬の念を抱かずにはおれません。末次先生と共に慎重に検討を重ねながら、次の10年、願わくば1000年。皆さんの大切な「宝物」になるような、そんな物語を目指して参りたいと思います。
■監督:藤田直哉
『ちはやふる-めぐり-』の監督・演出をさせていただきます、藤田直哉です。
末次由紀先生の「ちはやふる」を初めて読んだとき、個性的で魅力的なキャラクターたちが、ひたむきに青春を謳歌しているのを見て、何かに一生懸命になることはなんて美しく、なんて素晴らしいことだ、と自分自身も背中を押され、気持ちが軽くなったのを覚えています。
今回ドラマ化の話を頂いたときはとても驚きました。
映画「ちはやふる」では、小泉監督、北島プロデューサー、プロフェッショナルのスタッフの皆さんが素晴らしい実写映画を製作し、青春映画の金字塔を打ち立て、当時自分の周りの多くの人を感動させているのを目の当たりにしてきました。もちろん私も感動を受けたその1人です。
その世界線の未来を、オリジナルストーリーとして新しい形での映像化に携われるなんて、夢にも思っていなかったのでとても嬉しく、ワクワクしています。
一方で、「ちはやふる」を愛し、大切にしてきた全ての皆さんに、喜んで頂けるようなドラマをお届けせねばならないというプレッシャーがあり、身が引き締まる思いでもあります。責任と覚悟を強く持って作品に向き合います。
制作にあたっては、末次先生と何度もお話しさせていだだき、一緒に作り上げてきました。わたしたちを信じて、「ちはやふる」を預けていただいている末次先生に本当に感謝いたします。
今回一緒に制作するスタッフは、新しい世代の、才能溢れ、信頼できるメンバーばかりが揃っています。この新しい世代で作り上げる「ちはやふる」が、今までの青春ドラマを刷新していくものになると信じています。