多部未華子「今まさに子どもと向き合っている方に届いてほしい」 主演ドラマ『対岸の家事』今夜スタート
自分の子育てとドラマでリンクするシーンについて、多部は「1話で働くママ・長野礼子さん(江口のりこ)と詩穂が対峙するシーンがあるのですが、両方の気持ちがすごく理解できました。2人が『世界からすごく孤独』だと感じる場面は、決して大げさではなく、私も本当に孤独を感じることがあります。それは、子どもとずっと向き合っている時間でも、礼子さんのように職場での居場所がないと感じる時でも同じです」とコメント。
「このシーンの2人のセリフは、私にとって非常に重く、誰にも話せない心境を全て吐露しているように感じました。このドラマにはそのようなシーンが多いのですが特にそのシーンは印象に残っています」と明かした。
また、ドラマ『これは経費で落ちません!』(2019年/NHK)以来となる江口のりことの共演については、「私は江口さんのテンションが大好きです。この現場では、長野家の末っ子・星夏ちゃん(吉玉帆花)を抱っこひもでずっと抱っこしているので、あまり積極的に話しかけないようにしているのですが、『抱っこひもが苦じゃない』と言っていて驚きました。私は腰が痛くなるから苦手だったのですが、本当に平気そうなんですよね。今度、本音を聞いてみます」と語った。
そんな多部演じる詩穂は、ディーン・フジオカ演じる育休中のエリート官僚パパ・中谷達也と対立していく役どころでもある。ディーンとの共演については「ディーンさんはお会いする前からとてもカッコいいなと思っていましたが、実際も変わらずカッコいい方です。中谷のようにフラットで、あまり波がない感じがします」と印象を述べ、「現場でまだ3人のシーンが少なく、江口さんとディーンさんのお2人が話している姿を見ていないので、どんな会話をするんだろうと興味があります」と期待を寄せた。
詩穂の夫・虎朗役を演じる一ノ瀬ワタルのパパぶりについて聞かれると、「とても素敵なパパです。苺役の永井花奈ちゃんと積極的にコミュニケーションを取っていて、パパとして娘と向き合おうとしている姿をいつも見ています。一ノ瀬さんはバルーンアートが得意みたいで、顔合わせの時から花奈ちゃんに風船で犬を作ってあげていたり、よく風船おじさんになっています。なので、花奈ちゃんが一ノ瀬さんを追いかけていますね(笑)」と現場のエピソードも披露。
また、娘・苺役の子役・永井花奈とのコミュニケーションについて、「アニメの話をすることもありますし、この間、花奈ちゃんから絵をプレゼントしてもらったので家に飾っています」と明かした多部。
「ですが、まだ距離感を模索中です。親子役なのでなあなあになってもいいとは思うのですが、1人の役者として接することも大事なのかなと思って、そのあんばいが難しいと感じています。花奈ちゃんはすごくしっかりしていてパワフルですね。他の子役の子もみんな元気いっぱいで一生懸命頑張っていますよ。しっかりと演技をする時は演技して、遊んだり、時には泣いたり。子どもらしい一面もたくさんあるので、どうやってバランスを保っているのか気になりますし、きっとご両親も大変なんだろうなと思います」と語った。
そして多部は「より多くの方、特にたくさんのご家族に届けたいと思いながら、作品に取り組んでいます。家族の形や価値観、子どもとの向き合い方、夫婦の関係などは人それぞれ違います。そんな中で、ひとつの言葉やシーンが誰かの救いになったり、共感を生んだり、家族で話し合うきっかけになればうれしいです」とメッセージを。
「人生を大きく変える作品ではないかもしれませんが、小さな一歩を後押しするようなドラマになればと思いながら撮影しています。明日からも『私たちなりに頑張ろう』と思える作品になれば幸いです」と言葉を寄せた。
ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』は、TBS系にて4月1日より毎週火曜22時放送。