荒木飛羽主演『スメルズ ライク グリーン スピリット』映画化決定 ドラマを再編集&オリジナルエピソードも追加

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2024年9月より放送されたドラマ『スメルズ ライク グリーン スピリット』(MBSほか)を再編集し、さらにオリジナルエピソードを追加して映画化した『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』が、6月に全国公開されることが決定。映画版ポスタービジュアルが解禁された。
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原作は、2011~12年に「コミック Be」(ふゅーじょんぷろだくと)で連載され、2012年に計2巻で単行本化された永井三郎の同名漫画。平成の閉鎖的なド田舎を舞台に、自分のアイデンティティに目覚めた主人公と、彼を取り巻く少年たちが織り成すひと夏の淡い青春ストーリーだ。
男子学生・三島フトシ(荒木飛羽)は、髪が長く、なよなよしているという理由から、バスケットボール部に所属するクラスメイト・桐野マコト(曽野舜太)率いるグループからイジメを受けている。しかし三島は抵抗せず、隠れて口紅を塗ったり、女性ものの服を着たり、“カワイイ自分に変身する”という日課が心のよりどころになっていた。
そんなある日、三島が屋上にいると、以前なくした口紅を桐野が自らの唇に塗ろうとしていることを目撃し…。“本当の自分”を隠して学校生活をおくる桐野、“なぜか”三島に強く当たるイジメグループの一人・夢野太郎(藤本洸大)、“やたら”三島を気に掛ける新任の社会科教諭・柳田(阿部顕嵐)。自分のアイデンティティに目覚める三島の存在をきっかけに、桐野・夢野・柳田の“秘めたる感情”が徐々に明かされていく。
三島フトシ役を演じるのは、まだ18歳ながら俳優歴10年の荒木飛羽。三島をイジメるグループのリーダー・桐野マコト役に曽野舜太。三島に対し強く当たってしまうクラスのムードメーカー・夢野太郎役に藤本洸大。そして、どこか訳アリな様子もうかがえる、都会から転任してきた社会科教師・柳田役を、自身初の教師役となる阿部顕嵐が怪演する。
『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』は、昨年放送されたドラマを再編集し、さらに原作、ドラマにもないオリジナルエピソードも入った作品。映画版について、荒木は「特に、三島と桐野が初めて心を通わせる屋上のシーンは、スクリーンで観るのが楽しみで仕方ありません!」と期待のコメント。曽野は「スクリーンで観ることで、桐野と母の静かな対話や、何気ない瞬間の中にある繊細な感情が、より深く届けられると思います」と魅力をアピール。
藤本は「夢野というキャラクターと向き合った日々は、僕にとっても大切な時間だったので、さらに多くの方にこの作品を届けられたら良いなと思っています」と特別な想いを寄せ、阿部は「映画に向けて新しいシーンの撮影をしたんですけど、久しぶりにスタッフの皆さんと会えて、楽しく素敵に撮ってもらえました」と映画オリジナルシーンについて語っている。
ドラマに続きメガホンをとった澤田育子監督は「もしかしたら、誰もが自己を投影できる物語なのかもしれません」とコメントを寄せた。
映画版ポスタービジュアルは、三島(荒木)が教室から校庭に眼差しを向けている姿を捉えた、映画監督・脚本・写真家の枝優花が撮影した写真を使用したもの。日常の中で、「本当の自分」への目覚めと揺らぎが入り混じった荒木のほか、桐野(曽野)、夢野(藤本)、柳田(阿部)の印象的な表情を収めた写真もデザインされている。
また今回、本作の映画化を記念して、5月26日に完成披露上映会イベントの開催が決定。上映後のトークイベントでは、荒木、曽野、阿部、澤田監督、そして本作の音楽を担当した中村中が登壇する。イベントの詳細は映画公式HPを参照。
『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』は、6月全国公開。
※キャスト&監督のコメント全文は以下の通り。