奈緒、“受刑者であり美容師”難役に挑む 『塀の中の美容室』実写ドラマ化決定
関連 :
■奈緒(小松原葉留役)
松本監督とご一緒するのは2回目で、監督をはじめ心から信頼、安心できる方たちとこの題材で物づくりができることに大きな期待を持って現場に入りました。実際に笠松刑務所を訪れた時、厳しさが芯にありながら、とても穏やかな刑務官の皆さんのことが印象に残っています。立て直そう、やり直そうとしたときに、大きく包み込み、見守ってくれる人がそばにいることのありがたさを強く感じました。
私にとって刑務所は、空では繋がっているけれど、私たちが生きる日常とは塀で区切られている場所だったのですが、実際に今作で演じることで携わることができる場所なんだと思いました。今回の作品は実在する場所だからこそ伝えられることがあると思います。ひとつの物語として楽しんでいただくことはもちろんですし、「こういう美容室があるんだ」と知ることで、私たちができることはなんだろうと考え、自分の生活により身近に感じてもらえると思います。是非沢山の方に見ていただきたいです。
■桜井美奈(原作)
小説を発売した当初は、自分の物語が誰かの心に届くのか、不安な気持ちを抱えていました。そんな中、多くの読者の皆さまに温かく受け入れていただき、感想や応援のお言葉をいただけたことは、大きな支えとなりました。そしてコミカライズ、さらには映像化という展開につながり、とてもありがたく思っています。
撮影現場では、実在する「塀の中の美容室」が丁寧に再現され、主演の奈緒さんが演じる葉留の姿に、小説の登場人物がそのまま形になったような印象を受けました。作品に真摯に取り組んでくださるスタッフの皆さまの姿に、深く感謝しております。表現の形式は変わっても、物語の本質が変わらずに伝わり続けていることを、嬉しく感じています。引き続き、多くの方に届いていくことを願っています。