SUPER EIGHT・安田章大「感情の揺れをそのまま大切に」『火垂るの墓』音声ガイド担当

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SUPER EIGHTの安田章大が12日、都内で開催されたアニメーション映画『火垂るの墓』音声ガイド付き上映会に出席。本作で担当する音声ガイドについて語った。
【写真】『火垂るの墓』音声ガイドへの思いを明かした安田章大
スタジオジブリが手掛けた本作は、昨年9月16日から、日本を除く190以上の国や地域でNetflixにて独占配信中。そして、7月15日からは日本国内でも配信が始まる本作の日本語音声ガイドを、かつて脳腫瘍(髄膜腫)の手術を受け、現在も光過敏の後遺症と向き合っている安田が担当する。
光過敏の影響で「家の中でテレビを見ていたりするにしても、部屋の電気をすごく暗くして、光の刺激をなるだけ少なくして、という生活」だと語った安田。後遺症と向き合うにあたり、「自分が感じる感情を、耳からもらった情報で大切に自分の体に落とし込んでいくというのが、手術してから特に変わりました」と耳から得る音の情報がより大切になったことを明かした。
また「今までの仕事の経験上、たくさん言葉によって痛みを覚えたり、傷つけられてきたりという経験をしてきた」と打ち明け、そんな自分が言葉を扱う仕事に関しては「自分自身が言葉に嘘のないような感情で向き合うような必要があるのじゃないのかと思った」と告白。「『言葉というものを相手に届ける時は、相手をハグするように言葉を届けなきゃいけないんだよ』という言葉を、昔読んでいた本で感じたことがあった」と打ち明け、「自分自身で優しさをちゃんと相手に届けていくということを覚悟して、これからも声の届け方をしていきたい」と続けた。
さらに本作で担当する音声ガイドに関しては「僕も人間であり、出てくるキャラクターみんなも人間である」とした上で、「僕自身感じた感情の揺れをそのまま大切に読ませていただきました」と説明。最後には「『火垂るの墓』のストーリーとともに、僕の心の揺れも一緒に感じてもらいながら、3D体験を味わっていただけたらなと思います」とメッセージを贈った。
映画『火垂るの墓』は、7月15日からNetflixで配信。