阿部寛が崖落ちアクション初挑戦、撮影を振り返る! 映画『俺ではない炎上』本編映像解禁

映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)で主演の阿部寛が崖落ちアクションに初挑戦。決死の姿が収めれらた本編映像が初解禁され、コメントが到着した。
【動画】服でつないだ命綱がミシミシと音を立てはじめる! 映画『俺ではない炎上』崖落ちアクションシーン
浅倉秋成による同名小説を映画化した本作は、SNSで根拠の乏しい情報が“真実”となり大きな事件へと発展する、現代の冤罪(えんざい)の恐怖を描く。
大手ハウスメーカーに勤める山縣泰介(阿部)は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられる。家族も仕事も大切にしてきた彼にとって身に覚えのない事態に無実を訴えるも、瞬く間にネットは燃え上がり、“炎上”状態に。匿名の群衆がこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回されることになる。
山縣を追う謎の大学生・サクラに芦田愛菜、大学生インフルエンサー・住吉初羽馬に藤原大祐、取引先企業の社員・青江に長尾謙杜、そして泰介の妻・芙由子に夏川結衣ほか人気俳優陣が集結。さらに、三宅弘城、橋本淳、板倉俊之、浜野謙太、美保純、田島令子ら個性豊かな実力派俳優陣が脇を固め、物語に奥行きを与える。
このたび、山縣(阿部)が逃亡の果てに行き着いた崖から意を決して降りていくシーンが解禁。身に覚えのないSNS炎上で日本中から追われることとなった山縣は逃げ場を失い、崖から降りることに…。山縣は着ていた服を脱ぎ、つなぎ合わせて木にくくり付けると、それを命綱にして慎重に崖を降りはじめる。パンツ1枚、ほぼ裸の状況に「何やってんだ、俺…」と呆れ返るやいなや、服でつないだ心もとない命綱はミシミシと音を立てはじめる。決死の覚悟でつないだ命綱にも見放された山縣の運命やいかに?
このシーンの撮影を振り返った阿部は、「あれは心細かったですね…(笑)。そういうシーンなのですが、パンツ一丁で気持ちも心細くなってしまって。崖から降りるのも初めてだったと思うので、“大丈夫かな”と思いながら挑みました。しかも寒くて体もガチガチだったので、“もし落ちたら大変だな”と震えながら、降りていました」とコメント。
自身にとって初挑戦となる崖からの落下アクションに加え、真冬にパンツ一丁という過酷な状況であったことを明かしながらも、「そんな追い込まれた人間が最後にする表現としては、非常に面白いな。と思って、真面目に演じました」と、役作りへのプロ意識をのぞかせた。
そして、引き締まった肉体美について触れられると、「普段からジムには行っているんですが、撮影の日は寒すぎて硬直していた記憶があります。それで余計に引き締まって見えていたのかもしれませんね(笑)」と、謙虚に語った。
これまで数々の役柄を演じきってきた阿部だが、今作を通じて初挑戦だったことという質問に「(命綱が切れて)後ろから落ちていくシーンは初挑戦でしたが、一発OKだったかな。あとは、“誰だか分からない多数”に追われる・狙われること、どこから何が出てくるか分からない恐怖は初めてでした。泰介は死体を見る前に追われてしまうので、余計なことを考えずただ逃げることに徹することができた」と、役柄からくる演技への新しい発見があったことも明かす。
匿名の群衆がSNS上でこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回される、まさに“炎上”の渦中にいる山縣泰介を見事に演じ切った阿部だが、真剣に逃げ回っているのにどこかユーモアが感じられる山縣について「笑わせようとしてはダメだと思うんです。お客さん自身がみて笑う・泣く、自分は真剣にただ演じるだけ」と、役作りへのこだわりを語った。
映画『俺ではない炎上』は、9月26日より全国公開。