『もののけ姫』、スーパー歌舞伎として来年7月~上演決定! アシタカは市川團子、サンは中村壱太郎に
スーパー歌舞伎『もののけ姫』が、2026年7〜8月に東京・新橋演舞場で上演されることが決定した。アシタカ役を市川團子、サン役を中村壱太郎が務める。
【写真】アシタカ&サンを演じる2人のりりしい姿
1986年、歌舞伎の伝統と現代的なスペクタクルを融合させたダイナミックで斬新な演出が話題を呼び、日本の演劇界に新たなジャンルを確立したスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』。その初演から40周年を迎える2026年、スーパー歌舞伎に新たな作品が誕生する。
今回スーパー歌舞伎として新たな息吹が吹き込まれるのは、公開から4半世紀以上が経った今なお多くの人々に愛される不朽の名作『もののけ姫』だ。スタジオジブリの宮崎駿監督が原作・脚本・監督を手掛け、壮大な自然と人間の物語を描いた『もののけ姫』は、当時の日本映画の歴史を塗り替える大ヒットを記録し、アニメーション作品として初めて日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞するなど、国内外から高い評価を受けた。本年10月から開始された4Kデジタルリマスター上映でも瞬く間に大きな評判を呼び、時代を超えた感動の渦を巻き起こしている。
2026年夏、そんな『もののけ姫』が、壮大なスペクタクルとダイナミックな演出で魅了するスーパー歌舞伎として新たな輝きを放つ。アシタカとサン、タタラ場に生きる人々と森に棲む神々──それぞれの運命が絡みあい、人間と自然の壮絶な衝突と共生への願いを描き出す物語が、スーパー歌舞伎として新たな歴史を刻む。
このたび、呪いをかけられた少年・アシタカを市川團子、山犬に育てられた少女・サンを中村壱太郎が演じることが決定した。
2024年に上演されたスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』では、團子が主役の小碓命の後にヤマトタケルと大碓命を、壱太郎が5月御園座・6月大阪松竹座で兄橘姫と弟橘姫の2役、10月博多座で兄橘姫・弟橘姫・みやず姫の3役を熱演した。
團子は『ヤマトタケル』で早替りや宙乗りを披露し、スペクタクルな演出で観客を魅了する澤瀉屋の芸を受け継ぐだけでなく、自身の研鑽の場として「新翔春秋会」を立ち上げるなど舞踊にも力を入れ、活躍の幅を広げている。
アシタカ役の團子は「歌舞伎ファンの方にはもちろん、ジブリファンの方にも納得していただき、何よりも皆様に楽しんでもらえる作品になるよう、私も曇りなき眼で『もののけ姫』に挑みたいと思います」とコメント。
壱太郎は、女方の大曲『京鹿子娘道成寺』をはじめとする大役を勤める機会が増えるとともに、“劇場以外で楽しめる歌舞伎”として企画・主催した『ART歌舞伎』の劇場公演を成功させるなど、その活躍は多岐にわたる。
サン役の壱太郎は「この壮大で、誰もが知る作品を『スーパー歌舞伎でやってよかった!』と思える、未来につながる作品の幕開けにしたいと思います!」と意気込みを明かした。
次代を担う2人の若き才能が、満を持してスーパー歌舞伎の新作に挑む。熱い競演に期待したい。
スーパー歌舞伎『もののけ姫』は、東京・新橋演舞場にて2026年7〜8月上演。
※市川團子、中村壱太郎のコメント全文は以下の通り。

