櫻坂46「13th Single BACKS LIVE!!」 座長・谷口愛季「私たちを推して損はさせません」
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櫻坂46が9〜10日、神奈川県・ぴあアリーナMMで「13th Single BACKS LIVE!!」を開催した。初めてBACKSセンターを務める三期生・谷口愛季を中心とした10名が今年の集大成となるようなステージを提示した。
【写真】櫻坂46「13th Single BACKS LIVE!!」ライブフォト
「Overture」に続いて、切ないピアノの音色が会場に流れ始めると、ステージからY字に伸びた花道の中央から谷口が登場。ゆっくりと歩き始め、ステージに到着すると、蝶の映像を背に華麗なダンスを披露し、観る者を惹きつける。そして、ほかのメンバーが合流したところで、13thシングルに収録されている「木枯らしは泣かない」にてライブはスタート。切なげな表情を見せたかと思えば、サビでは力強さを打ち出すという、メリハリを効かせたパフォーマンスで独特の世界観を作り上げて行く。
続く「ノンアルコール」ではバーカウンターをイメージしたセットを背景に、大人びた空気を漂わせながら歌い踊る。曲中、カクテルグラスを片手にした武元唯衣が大沼晶保、中嶋優月とストーリー性を感じさせる絡みを見せる場面も。「愛し合いなさい」では増本綺良を中心に、アイドル性の強いキラキラしたダンスでオーディエンスの目を奪った。
最初のMCでは幸阪茉里乃が観客に自身の誕生日にまつわる質問をしたり、増本が「会場にいる皆さんと心をひとつにしたい」とアリーナとスタンド席それぞれペンライトの色を指定してハンバーガーを作ってみせたりなどして場を和ませると、谷口が「まだまだライブは始まったばかりですけど声出していけますか? 私の(心臓の)バクバクを吹き飛ばしてくれますか?」と会場を煽り、場内の熱と一体感を高めた。
リラックスモードのMCに続いては、井上梨名の「声出す準備、できてますか?」を合図に自身がセンターを務める「確信的クロワッサン」でライブは再開。花道を目一杯使って、広い会場に向けて笑顔を振り撒いていく。また、卒業を控えた井上のペンライトカラーである青一色に客席が染め上げられると、「みんなのことが大好きだよ!」と感謝を伝える場面もあり、会場は幸福感に包まれた。この流れを引き継ぐように、小田倉麗奈センターの「君と僕と洗濯物」では牧歌的な空気の中、柔らかな表現を交えた歌とダンスで観客を楽しませる。かと思えば、「コンビナート」では再び会場の熱気がヒートアップ。客席がオレンジ色に染まる中、センターの増本を中心とした軽やかなダンスで、Buddiesを夢中にさせた。
小島凪紗や谷口、中嶋がシルエットのみで艶やかなダンスを見せたのち、「心の影絵」からユニットブロックに突入。ぴあアリーナMMは三期生にとって2023年3月に初となる舞台『おもてなし会』を行った思い出の会場ということもあり、3人はあの頃よりも成長した姿を届けようと、強い個性を発揮させながらクールな世界観を提供していく。その一方で、遠藤光莉や大沼、幸阪、増本、小田倉による「風の音」ではダイナミックなダンスを届け、井上&武元による「One-way stairs」ではこの2人だからこその息の合ったパフォーマンスが展開された。

