「私、別班なんです」珠城りょう、“廣瀬”として知ってもらえる喜びと成長 『VIVANT』インタビュー
――第 20 話、第 21 話で、乃木たちが救出に現れた場面では、別班員たちの人間らしい感情も垣間見えました。
これまで任務のために表には出さなかったけれど、別班員もやっぱり一人の人間で、当然それぞれ感情がある。その部分はしっかり見せられたらいいなと思って、演じていました。
――実際の撮影では、想像していた以上に感情があふれたのでしょうか?
珠城:気持ちが前へ前へ行きすぎて、リハーサルではセリフを噛んでしまったりもしました。それを短い時間の中で修正しながら撮っていくことも勉強になりました。
お芝居って、言ってしまえば全部“嘘”じゃないですか。私は廣瀬本人ではないし、本当にその境遇に置かれているわけでもない。でも、なぜかその瞬間は全てがリアルになる。そういう瞬間に出会うたびに、「お芝居って面白いな」「やめられないな」と思います。
■堺、二宮、松坂のさりげない気遣いに支えられて
――堺さんは、撮影現場ではどんな存在ですか? 堺さんは、いつお会いしても変わらないんです。海外の慣れない土地でも疲れた顔を見せず、いつもワクワクしながら撮影現場にいらっしゃる。
珠城:今回は一人で三役を演じていらっしゃるのに、その大変さをまったく感じさせない。その姿から「自分は自分のやるべきことに集中すればいいんだ」と、背中で教えていただいている感じがします。 「あのレベルで堺さんが来るなら、自分たちはもっと上がっていかなきゃ」と思わせてくださる方です。
――乃木の義弟・ノコルを演じる二宮さんについてはどんな印象でしたか?
珠城:二宮さんは、いつお会いしてもフラットでフランクな方です。日曜劇場『マイファミリー』(2022 年)ではご一緒するシーンがなく、集合写真でご挨拶したくらいでしたが、第 1 シーズンでモンゴルでお会いした時にも「お久しぶりです」と声をかけてくださって。
普段はテレビで見ている二宮さんのイメージのままなんですけど、お芝居が始まると明確に“スイッチ”が入る。その入り方が本当に素晴らしくて、「すごい方と同じ撮影現場にいるんだな」と感じていました。
――別班員・黒須駿役の松坂さんのお芝居には、また違った印象を持ったそうですね。
珠城:桃李さんは同い年なんですけど、私はなんとなく“桃李さん”って呼んじゃう感じで(笑)。普段はすごく穏やかな方だと思います。
でも、静かなお芝居の中にも大きな熱を感じますし、ちょっとした声のトーンだけでも、重みや怒りだったり、一色ではない、いろいろな感情が静かな芝居の中から伝わってきました。第 21 話でも「こっちのことは気にしなくていいので、思いっきりやっちゃってください」と言ってくださって、それで緊張が少しほぐれました。
皆さんのさりげない気遣いや優しさに、すごく支えられました。
