堺雅人が“F”になった瞬間「空気が一変。ものすごい圧」 “リ・ミンヅァ”木幡竜が語る『VIVANT』裏話
――髪型もかなり個性的でした。
最初はもっと普通の髪型で、もみあげもあったのですが、それを見て「ここから下は無いほうが良いか」という話が出て、その場で切りました。
――かなり外見から役を作っていったんですね。
俳優としては、あまり胸を張って言える役作りではないのかもしれないですが、今回はあえて外見から作り込みました。笑い方や声色を作って、「こういう話し方や笑い方をするなら、どういう人間なんだろう」と、中身を後から足していった感じです。
――シュウ・ハオラン(漢字表記:周浩然)役のリンリンさんとは、リとシュウの関係をどう考えていましたか?
僕の中では、リはシュウに付いていく人間です。シュウが「いい」と許可してくれたことは何でもやる。そういう二人の関係性まで見えたら面白いなと思っていました。
■堺雅人との一発撮りで感じた緊張感
――乃木の義弟・ノコル役の二宮和也さんや、別班員・黒須駿役の松坂桃李さんとの共演はいかがでしたか?
リは役柄としては二宮さんや松坂さんたちをほとんど眼中に入れていないんです。なので、その時点では相手のお芝居を受け取るというより、「見えていない存在」として向き合っていました。その分、最後に乃木にアドバンテージを取られた瞬間、一気に怖さと圧力を感じました。
――第21話で堺さんと対峙したシーンはいかがでしたか?
堺さんは撮影に入る前はすごく気を遣ってくださっていたんです。でも本番になって、乃木の別人格“F”(堺/二役)になった瞬間、空気が一変して。ものすごい圧を感じて、圧倒されました。
僕は堺さんとご一緒するのはほぼそのシーンだけだったので、「ここは集中して演じよう」と思っていたのですが、ぱっと顔を見た瞬間に、その空気に飲まれてしまって。準備していたことも飛んでしまうくらいでした(笑)。
――しかも、一発撮りだったんですよね。
そうですね。準備にも時間がかかっていたので、簡単にやり直せるものではなく、かなり緊張していました。
でも、それ以上に、堺さんが一瞬で“F”のいる空間を作ったことが大きかったです。思わず普段の自分に近い声でせりふを言ってしまって。そこは自分としては反省しています。あの瞬間、とっさに本気で怖くなってしまった。それが敗因です(笑)。
