敵?味方?『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は人間関係が面白い

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記録的大ヒットとなった映画『アベンジャーズ』から誕生した、“アベンジャーズ”プロジェクトの最新作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(4月19日公開)。主人公はもちろん、伝説のスーパーソルジャー“キャプテン・アメリカ”だ。全編クライマックスとでも言うべく、見どころしかない本作。なかでも、今回は作品の面白さを語る上で欠かすことのできない個性的なキャラクターを軸に、本作の魅力に迫っていきたい。
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マーベル・エンターテインメントのプレジデントであり、本作のプロデューサーでもあるケヴィン・ファイギが、「我々の映画がヒットし続けている理由の1つは、正義の勝利を見たい、または、欠陥や弱点のあるキャラクターが苦難を乗り越える姿を見たいという観客の欲望を、決して低く見積もったり、割り引いて考えたりしていないところにあります」と語るように、本作でも、世界最高・最強の兵士“キャプテン・アメリカ”にも悩みがあり、現在抱えている問題もありと、ウィークポイントが。また、キャプテンはヒーローたちを集結させた国際平和維組織“シールド”に所属しているが、グレイゾーンの任務もしなくてはならず、正義そのものとも言えるキャプテンにとって、その活動は時にストレスであり、不満にもなっている。それゆえ、シールドの長官ニック・フューリーとしばしば衝突してしまうのだ。
ニック役のサミュエル・L・ジャクソンは、「ニックは世界を少しでも安全にするための準備を整えている。それにはキャプテン・アメリカを現在の21世紀で使うことが欠かせない。しかし、キャプテンはニックが自分をけしかけて競わせようとしていると考えていて、少し用心深くなっている」と口にする。そう、シールドが完全な正義ではない状況下、キャプテンはニックに全幅の信頼を置けていないのである。