80年代へのオマージュ!異色SF短編がネット上で注目、D・ハッセルホフも参加

スウェーデン出身の監督デヴィッド・サンドバーグがクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で資金援助を呼びかけ、製作が実現した異色SFアクションコメディ『Kung Fury(原題)』。5月28日に30分の短編としてネット上でアップされて、再生回数は1200万回を突破。映画ファンを中心に注目を集めている。
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本作は2013年12月、サンドバーグ監督が20万ドル(約2480万円)を目標金額に設置し資金援助を募ったところ、24時間以内に約63万ドル(約7800万円)を達成したという話題の作品。サンドバーグ監督は脚本と出演を兼ねており、タイトルロールの“カン・フューリー”を演じている。
1980年代へのオマージュにもなっているストーリーは、犯人を追跡中に雷に打たれコブラに噛まれた主人公の警官が我に返ると、選ばれしカンフーの達人“カン・フューリー”になっているという展開。タイムトラベルで過去に戻り、極悪のカンフーマスターであり最大の敵、アドルフ・ヒトラーを倒すことになるが…。
1985年のどこかSFチックなマイアミから始まる本作。ゲームセンターのゲーム機が人間殺傷マシンで暴れ出すかと思えば、カン・フューリーの新しい相棒が『ロボコップ』をパロディにしたような、トリケラトプスのサイボーグ(!?)警官“トリケラコップ”だったり。1980年代風の音楽と映像にのり、恐竜やナチス、ヴァイキング、巨大な雷神トール(ソー)も出現する。
今年のカンヌ国際映画祭で披露されたという本作には、1980年代のヒット海外ドラマ『ナイトライダー』のデヴィッド・ハッセルホフが声のカメオ出演を果たし、エンドロールに流れる主題歌『True Survivor(原題) 』を歌っているというおまけ付き。さらに間もなく、長編版の製作が始まるという。