『ファインディング・ドリー』、モデルは『バンビ』!? 正反対な2作の意外な繋がり

全米アニメーション歴代No.1の歴史的大ヒットを記録し、日本でも現在公開中『ファインディング・ドリー』の意外な裏話が明かされた。本作には実はモデルとなったディズニー・アニメーションがあるそうで、その作品が『バンビ』だというのだ。
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『バンビ』は、子鹿のバンビが、立派な森の王になるまでを描く成長物語。海の世界から人間の世界に渡って、ドリーの家族を探す冒険に出る『ファインディング・ドリー』とは、舞台もストーリーも正反対の世界を描く作品だと思ってしまう。しかし、『ファインディング・ドリー』のアンドリュー・スタントン監督は『バンビ』の“すべてのものに感情があるように描くこと”を参考にしたと語っている。
アンドリュー監督は、小さい頃から物に感情があるように見えていたそうで、「全てのものに感情があるように見えるんだよ。動物にもそれぞれ感情があって、まさに『バンビ』はそういうものを描いていると思うんだ」と話している。
さらに、森の中の自然界の怖さも参考にしたという。「『ファインディング・ニモ』では、海は危険で、みんなお前を食べてしまおうと狙っている。でも同時に美しく、ワクワクさせる場所だと描きたかった」とアンドリュー監督は明かす。『バンビ』では、人間のハンターに最愛のお母さんを殺されてしまったり、山を覆い尽くすほどの大きな山火事が発生するという恐ろしさが描かれていた。一方、『ファインディング・ニモ』でも、マーリンとドリーはサメやアンコウに出会い、クラゲの群れに遭遇するなど、たくさんの困難を乗り越えていく。そう考えるとこの2作に繋がりがあることが分かってくるだろう。
映画『ファインディング・ドリー』は絶賛公開中。