少年たちが施される奇妙な医療行為とは…?『エヴォリューション』予告編解禁

各映画祭で大反響を巻き起こし、フランス映画祭2016でも来日を果たしたルシール・アザリロヴィック監督の最新作『エヴォリューション』が、2016年11月26日より、渋谷アップリンク、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開することが決定。併せて、新ビジュアル6種と予告編(long ver.)が解禁となった。
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本作は、すべての少年が奇妙な医療行為の対象となっており、少年と女性しかいない奇妙な孤島を舞台とする作品。劇中では、母親と暮らす10歳のニコラが、夜半に出かける母親の後をつけ、そこで母親がほかの女性たちと海辺でする「ある行為」を目撃したことをきっかけに、島の秘密を探ろうとする姿が描かれる。
解禁された予告編は、かつて『エコール』のメガホンも取ったアザリロヴィック監督の持ち味である、透明感と一抹の不安を感じさせる映像が印象的で、主人公の二コラにどんな結末が訪れるのかを期待させる。一方のビジュアルには、どこかを見据える二コラの澄んだまなざしや島の風景など、美しい被写体の数々が落とし込まれた。
謎に包まれた部分が多い本作だが、各メディアからは「初期クローネンバーグ、リンチを思わせる!」 ―THE GARDIAN、「ラヴクラフトやギーガーの頭の中の様なゼラチン状の悪夢だ」 ―HOLLYWOOD REPORTER、「ルイス・キャロル、グリム兄弟、アンデルセンの死体を掘り起し、美しく驚異的な映画を作った」―LITTLE WHITE LIESなどの称賛が寄せられている。また、サン・セバスチャン国際映画祭では、審査員特別賞・最優秀撮影賞を受賞するなど、高く評価された。