松坂桃李、映画『不能犯』で初のダークヒーロー役「未知数なぶんワクワク」

青年誌「グランドジャンプ」(集英社)で連載中の人気マンガ『不能犯』が、実写映画化されることが決定。主演を務めるのは、初めてのダークヒーローを演じる松坂桃李。映画『貞子VS伽椰子』などを手掛けた白石晃士がメガホンをとる。
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映画『不能犯』は、依頼を受けると、死や自殺に事故といった、誰も彼の犯行だと立証できない方法で確実にターゲットをしとめる黒スーツの男・宇相吹正の暗躍を描いたサスペンス。時おり赤く光る瞳と、人の裏の裏まで見透かしたような微笑が妖しい主人公に、松坂が挑む。
原作について「作画の神崎(裕也)先生の『ウロボロス‐警察ヲ裁クハ我ニアリス』も読んでいて、好きなタッチ、テイストでもともと気になっていた」と話す松坂。「現代版『笑ゥせえるすまん』のような世界観で、宇相という役は完全な悪者ということではなく、人の欲望や欲求を叶えたりもしながら何かを問いかけていく。欲望を満たすことで、その人間にとって本当にそれでいいのかという救いも差し伸べていたりもします」とその役どころを評す。
さらに、「エグい描写もありますが、原作の良さを残しつつ、スタイリッシュかつリアリティを追求し、エンターテイメント性を打ち出した作品になっていると思います」と手応えを話し、「僕自身、ダークヒーローは初めてなので、未知数な分ワクワクしています」と放送への期待を語った。
一方、白石監督は「松坂さんはそれはもう大変な好青年です。しかし、ひとたび宇相吹を演じればその目つきや発語や仕草にゾッとし、何とも底知れない領域を持っている人なのだと感じさせます。きっと、松坂さんの演じる宇相吹に魅了されウットリする人々が続出することでしょう」と、松坂の魅力に太鼓判を押している。
映画『不能犯』は2018年全国ロードショー。