アニメ『この世界の片隅に』、北米にて今夏公開へ

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女優ののんがヒロイン・すずのボイスキャストを務める長編アニメ『この世界の片隅に』が、北米リリースへ向けて大きく前進した。映画やテレビドラマ、音楽などのDVD・ブルーレイを発売するアメリカのシャウト!ファクトリー(Shout!Factory)が北米での配給権を獲得したという。DeadlineやVarietyなどが伝えた。
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『この世界の片隅に』は『In This Corner of the World』という英語タイトルとなり、Varietyによると今夏、アメリカとカナダでの劇場公開を皮切りに、マルチメディア展開が予定されているという。
こうの史代原作の劇場アニメ『この世界の片隅に』は、太平洋戦争最中の1944年の広島が舞台。18歳のヒロイン・すずが結婚で生まれ故郷から見知らぬ軍港都市の呉に引っ越し、戦争という過酷な現実の中で懸命に毎日を生きるさまを描く。
クラウドファンディングと原作のファンに支えられ、劇場アニメ化が実現。アニメ『マイマイ新子と千年の魔法』(09)の片渕須直監督がメガホンを取った。2016年11月の公開当初は限られた劇場での小規模リリースだったが、口コミでじわじわと評判が広がりロングランのヒットに。今年に入り、累計興行収入は10億円を突破している。