マリア・カラス、恋人とクルージングする貴重プライベートフィルム公開

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いちど聴けば忘れられない世界にひとつの歌声と、高度なテクニックを自在に操る歌唱力を併せ持った不世出のオペラ歌手、マリア・カラスの人生をつづった映画『私は、マリア・カラス』より、カラスが恋人とクルーズする貴重映像を含む本編映像が解禁された。
【写真】『私は、マリア・カラス』フォトギャラリー
本作は、監督のトム・ヴォルフが3年にわたる“真のマリア・カラスを探す旅”で入手した、彼女の未完の自叙伝やこれまで封印されてきたプライベートな手紙、秘蔵映像や音源をふんだんに用い、カラスの実像に迫った音楽ドキュメンタリー。作品内の実に50%以上が“初公開”の映像で構成されている。
カラスは、その歌の才能だけでなく、かつて恋愛ゴシップ、舞台ドタキャン騒動などさまざまなスキャンダルでも世間の注目を集めてきた。特に、ギリシャの海運王アリストテレス・オナシスとの関係は、カラスの離婚が当時成立していなかったこともあり、一大スキャンダルとなった。
お金や地位にしか興味がなく、妻の才能で得た名声に寄りかかる夫に幻滅し、オナシスと情熱的な恋に落ちたカラス。「夫を顧みないふらちな女」という世間のバッシングをはねのけ、オナシスの愛に包まれたことで、オペラ歌手としてもその後絶頂期を迎えることとなる。
解禁された本編映像では、そんなオペラ歌手としても女性としても充実した日々を送っていたころのカラスが、オナシスや友人たちに囲まれ、リラックスした表情でクルージングを楽しむ姿を活写。
「ステキなアリスト。実直で無鉄砲。いたずらっ子のような魅力には逆らえない」や「気前よく見せるのが上手。お金だけじゃない。度量が大きいの。ケチとは正反対の人」などと、オナシスの魅力を次々と語るカラスのナレーションに乗せ、カラスが巨大な船のデッキで風に吹かれながら気持ちよさそうに過ごす様子や、1960年度のカンヌ映画祭に美しく着飾った姿で登場し、多くの報道陣に囲まれる様子を捉えている。
映画『私は、マリア・カラス』は公開中。