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監督・河瀬直美×原作・辻村深月、『朝が来る』映画化決定

映画

『朝が来る』監督を務める河瀬直美
『朝が来る』監督を務める河瀬直美

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辻村深月

 直木賞作家・辻村深月のベストセラー長編『朝が来る』が、『あん』『光』の河瀬直美監督により映画化され、2020年に全国公開されることが決まった。

【写真】『朝が来る』河瀬直美監督&原作者の辻村深月

 河瀬監督が自ら脚本も担当。4月16日に東京都内でクランクインしており、東京の湾岸エリア、栃木、奈良、広島、似島(広島市)、横浜の全国6ヵ所で撮影中。クランクアップは6月上旬を予定している。キャストは後日発表される。

 原作小説は、長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦と、中学生で妊娠し、断腸の思いで子どもを手放すことになった幼い母の、それぞれの人生を丹念に描くミステリー作品。第13回本屋大賞にて第5位に選出され、17万部を超えるベストセラーとなった。

 河瀬監督は原作について「生まれるはずのなかった命はやがて望んでも我が子を授からない夫婦の元にやって来る運命。そこに差し込む光、眩いばかりのそれが、雨上がりの世界を浄化させてゆく光景と相まって、人々の運命を切り開く物語」と評する。その上で、「原作『朝が来る』をこの世界に誕生させた辻村深月の才能に嫉妬する。その物語を映画化できる喜びに打ち震えている。小説の中で、二人の母をつなぐ子供『朝斗』のまなざしが表現されている部分を読んだとき、ああ、この世界を映像化できれば素晴らしいなと感じた。その『まなざし』が見る未来を美しく描くことができればと願っている」とコメントしている。

 一方、原作者の辻村は、河瀬監督から初対面でいきなり、「この映画を撮るにあたって、朝斗のまなざしというものは必要不可欠だと思っています」と告げられた時のことを振り返る。「まだ互いに自己紹介もしていない、目が合った瞬間のことだった。原作『朝が来る』はよく、産みの母親と育ての母親、『二人の母の物語』だと言われてきた。しかし、河瀬監督はそこに、幼い『朝斗』のまなざしなくしては成立しない世界をはっきり見ておられた。その瞬間、震えるような感謝とともに、この人に、朝斗と二人の母親を、『朝が来る』の世界を託したい、と強く思った」と辻村。

 さらに、河瀬監督が執筆した脚本を読んだ感想を、辻村は「脚本を読みながら、河瀬監督に何度も感謝を覚えた。それは、彼らの物語を最初に生み出した私以上に、朝斗の、ひかりの、佐都子の、清和のことを考え、彼らの思いがより強く届くためにどうしたらよいのかを、心を砕いて考えてくれている人がいるということに対する途方もない感謝だ。作家として幸せを感じた」と話す。映画版のラストについても「『原作でもこうすればよかった』と思える構成がある。けれど私が小説で書いてもきっとその光景には届かなかった。映画だからこそ監督が彼らをここに送り届けてくれたのだということが、はっきりわかる」と絶賛している。

 映画『朝が来る』は2020年全国公開。

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